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正しい日本語

2004年01月07日

現在のあるべき社会人的思考を修得するには,新聞のビジネス欄を読むのが一番手っ取り早いようです。しかしながら,この思考は結構厄介で,たまに付いていけなくなることもあります。

正しい日本語講座」 では,「『正しい社会人』になるための日本語特訓法」をご教授くださっています。なるほど,ビジネスマナーはなかなか難儀で,日常言語の常識とは少し離れた思考が必要なようです。

その一例。「取引先に電話をかけて,『花田課長はおられますか』」は NG だそうです。「おる」は謙譲語で,取引先を主語にした謙譲表現はおかしいからだそうです。「おら+れ」は,「動詞(未然形)+尊敬の「る」(連用形)」ですから立派な尊敬語だと思うんですが……。

「お(を)る」が謙譲語だというも初耳です。「おる」だけだと,へり下って「いる」という意味を表わすことが多いので(例:「日中は学校におります」),それと間違えたのでしょうか。

まぁ,普通は「いらっしゃいますか」でしょうけど,日常用語では「おられますか」でも構わないように思います。もっとも,「正しい日本語」であっても「正しいビジネス用語」とは限りません。「いらっしゃいますか」を使いましょう。

もう一つ。「正直言って、こちらのほうが無難かと考えます」の「正直言って」も NG だそうです。なぜなら,「『それじゃ,いままで言ってたことはウソだったのか!』と突っ込みたくなるという意見」があるからだそうです。ビジネスの世界は,それほどまでに「嘘」が蔓延る世界なのでしょうか。普通の解釈としては,「あなたの意見ももっともだけれど,こちらの立場で言わせてもらえば」,あるいは「あなたの立場にかかわらず,私の手の内(意見・能力等)を全部晒せば」という意味で使っているように思います。

「正直」の反対を「嘘」と即断する方に問題があるような……いやいや,ここは厳しいビジネスの世界。「正直言って」は控えましょう。

さらにもう一つ。「なるほど」は目上に使っちゃいけないんだそうです。まぁ,「なるほど」っていうのは,「たしかに」って意味でも使うから,「なるほど,あなたの意見はもっともだ。しかし……」と続きそうなニュアンスがあるのは否めません。ただ,納得を示す意味で「なるほど」以外の言葉を探すのは難儀しそうです。敬意を表わすなら,謙譲語で「承知(しました)」でしょうか。尊敬語で「御意」でもいいのかな。

とにかく,ビジネスの世界ってのは厳しそうです。

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