Entry

こんぷらいあんす

2004年08月03日

15:30 の ANA 68 便に乗って帰ってきました。東京は暑いだろうと思っていたけれど,案外涼しくてびっくり。夕方時だったからかもしれません。

羽田空港からリムジンバスに乗って,横浜の YCAT に向かう途中,先行を走るリムジンバスの後方に,こんなステッカーが貼ってありました(正確じゃありませんけど)。

法定速度を守って運行しています。どうぞ先にお進みください。

どうやら,後ろから煽られた時のために,あらかじめ追い抜いてくれと言っているようです。けれど,もうお分かりでしょうけど,ちょっと変ですよね。特に,

どうぞ先にお進みください。

あたりが……。

近頃手に入れた道交法の知識によると,通常走行しているときはもちろん,追い抜くときも法定速度を守らなくちゃいけなかったように記憶しています。そうすると,法定速度の範囲なら,上のようにいちいち言われなくても追い抜くわけで,無意味な注意のように思えます。

つまり,上の注意は,法定速度を守らない後続車についてだけ意味のあるものということになりそうです。

一方,法定速度というと,

あんな速度をまともに守ってたら,公道なんて走れないよ。

なんて話をよく聞きます。あたしは,満足に公道を走ったことがないので,現実の道路事情等々といった詳しいことには疎いんですけど,みんなが言っていることだけあって,その通りなところがあるんでしょうね。その意味で,堅物に「法定速度を厳守せいっ!」というのは,ちょっと現実離れしているように思います。

ただ,世の中には,「ホンネ」と「タテマエ」というのがあるわけで,普通,「ホンネ」の部分は口に出さないことになっています。つまり,法定速度を「タテマエ」とするなら,「あんな速度……」云々の話は暗黙の了解なわけで,冗談交じりで口にすることはあっても,表の舞台で話すべきことじゃありません。それだけで正当化できないから,「ホンネ」なわけですしね(正当化できるなら,「タテマエ」としても通用する)。

そういえば,法学部で勉強を始めた当初,ここら辺の話が(直接的ではないものの)度々出てくることがありました。憲法の話で言うなら,「憲法理念」と「憲法現実」みたいな話。結局,ダブルスタンダードな問題なので,どっちを優先させるのかというのはなかなか難しかったりします。少なくとも,近頃,巷でにわかに聞こえる,

現実に即さない法律は,改正すべき。

みたいな,単純な話には解消できなかったように思います。

話が大きくなっちゃいました。まぁ,要するに,

智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。

といったところです。

ところで,これまた巷で大人気の言葉に,

コンプライアンス(compliance,法令遵守)

というモノがあります。詰まるところ,「社会的な実在である会社は営利や効率だけを目的にすべきではなく,社会一般に通用する法令の範囲内で責任をもって行動すべきである」といったような意味の言葉です。リムジンバスの注意書きは,ここら辺を踏まえて書いたようですけれど,ちょっと裏目に出てしまった感があります。一言でコンプライアンスといっても,なかなか複雑な問題が絡まっているんだなぁ……というハナシ。

Trackback
Trackback URL:
Ads
About
Search This Site
Ads
Categories
Recent Entries
Log Archive
Syndicate This Site
Info.
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
Movable Type 3.36
Valid XHTML 1.1!
Valid CSS!
ブログタイムズ

© 2003-2012 AIAN