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「インストール」の悦楽

2004年09月10日

GBA で動かす『Ancient UNIX』」(スラッシュドット ジャパン

ネタ元のウェブページは「UNIX® on the Game Boy Advance」です。GBA に UN*X を入れるってのはもちろん,入れる UN*X が Ancient UNIX というのも,アレゲな匂いを一層引き立てています。ウェブページでは,gbaunix の配布だけではなく,UN*X 発展の歴史も紹介されていて,面白い読み物になっています。

もっとも gbaunix に採用されているという 5th edition は,個人的に全く馴染みのない OS です。あたしより OS の方が先に生まれている(1974 年)わけで,当たり前っちゃ当たり前なんですけどね……。ただ,21世紀に生まれた(ほぼ)最新の携帯ゲーム機で,1970 年代に生まれた UNIX® の祖先をいぢるというのは,感慨深いものがあるのかもしれません。

以前にもちょろっと書いたことですけれど,この頃は,PDA や iPod,携帯電話からデジカメにいたるまで,携帯機器をちょっとしたコンピュータと見ても不自然じゃなくなってきました。もちろん,これらの機器は,PC でお馴染みの Intel アーキテクチャといった類ではありません。けれど,演算装置とメモリ,入出力装置を持っていて,しかも,ハードウェアを起動するとメモリ上でリソースを管理する OS が動く,といった意味では,そこらへんにある卓上電卓の類とは全く異なることが分かります。

その点,GBA も ARM プロセッサを乗せたれっきとしたコンピュータですから,UN*X が動くというのも(仕組みはともあれ)納得できるところがあります。世の中には GBA だけでなくても,iPod に Linux を入れたり(参照:「Linux on iPod」),Dreamcast に NetBSD を入れたりしてる人(参照:「NetBSD/dreamcast」),結構いますしね。

そこで予想されるのが,

こんなもんにインストールしてどうするんじゃ?

という疑問。スラッシュドットのレスでも,まず「文字入力をどうするんだ」ってところから始まってるくらいですから,こういう疑問はごもっともです。また,メーカーが採用した OS は,通常,よくカスタマイズされているわけで,わざわざ他の OS 入れるというのも,ナンセンスと言えばナンセンスです。

ただ,こういう携帯機器にインストールすると,コンピュータや OS の仕組みが逆によく理解できるようになったりするんです。現在の PC は,CPU にしてもメモリ空間にしても,規模がかなり大きくなってしまいまいした。たしかに,便利な命令や広大なメモリ空間は,「使う」という意味では便利なんですけれど,OS の「核」を理解するという意味では,妨げになってしまうんです。その意味で,なるべく簡単な機器から OS を直接叩いてみるというのは,あながち無駄でなかったりするんだと思います。

まぁ……無理な弁護だというのは,重々承知なわけですが……。

AIAN の場合,こういう機器に OS を入れたことがあるのは,NEC の MobileGear で動く Pocket BSD くらいだったりします。Pocket BSD は,無音サーバを作っている方もいるくらいで(参照:「PocketBSD/hpcmips 初心者コース ( Web サーバ )」),入れた後もコンピュータとして一通り使うことができるものです。技術レベルとしては,「初心者」程度のものじゃないでしょうか。

個人的に,FreeBSD を使い始めて間もなかったこともあって,OS の基本セットからシステムを作り上げていくというのは,逆に FreeBSD を理解する助けになった覚えがあります。

まぁ……実用的なモノにしかインストールしないってところがチキンなわけですが……。

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