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モラルの問題

2004年10月21日

電話加入権料『段階的廃止』答申 累計4兆円の返金なし」(アサヒ・コム

昨日,このネタで記事を書いていたところ,保存しないままブラウザを閉じちゃうという,まったくもってトホホなミスをしでかしてしまいました。今日はちょうど台風も来ていることだし,「台風リポーターの意味の無さ」でもネタにしようかと思っていたところなんですけれど,結局性懲りもなく,昨日のネタをまた初めから書き直すことにしました。固執する程,面白いことを書いているわけでもないんですが……。

とにもかくにも,冒頭の記事の通り,電話加入権料が廃止されるようです。一人暮らしの経験があったり,所帯があったりする方にはお馴染みでしょうけど,電話加入権というのは,電話を引くことができる権利です。これまで,正面から電話加入権を取得するには,NTTに72000円を支払う必要があったんですけれど,これからは不要になるんだそうです。

廃止すると,これまでに加入権料を支払ったユーザと,そうでないユーザとの間に不公平が生ずることはもちろんですけれど,それより何より問題なのが,当時72000円支払って取得した電話加入権が,市場でタダ同然になってしまうということです。NTTは,これまで加入権の払戻しに応じていなかったことにならって,今回も権利を払戻してくれることはないみたい。不要な加入権は早々に処分した方がよさそうですね……。

ところで,この電話加入権。なかなか複雑なシロモノのようです。

あたしは全然知らなかったんですけれど,「電話加入権料」という言葉は通称なんだそうで,正式名称は「施設設置負担金」と言うんだそうです。負担金制度は,戦後復興期に電話の普及を目的にして,設置資金を募ったのが始まりだったんだそうで,このお金を元手にして電話設備を整備していったんだそうです(参照:「『電話加入権』を廃止すべきか?(上)」)。つまり,電話が普及してしまった時点で,この制度は役目を終えていたというわけです。ものの話によると,昭和53年には廃止すべきだったんだとか……。

考えてみると,そもそもこういう措置的な制度が,電話が普及した現在でも生きながらえていたというのも不思議な話です。せいぜい,「都合のいい収入源」になっていたんじゃないかと疑ってみたくもなります。

一方,「電話加入権料」という言葉が普及していることからも分かるとおり,あたかも「電話加入権」自体の価値が72000円分であるかのような印象があるのも否めません。冒頭記事によると,

総務省は「加入権は電話を引く権利。財産権ではない」との立場を取る。

という,ますます訳の分からないことが書かれていたりしてて,結局どういう権利なのかもよく分からないまま,市場に出していた感じがしてしまいます。これで権利の対価(のように見える)72000円が不要だということになるなら,「なんだかんだ理屈をこねても,結局72000円くすね取られるんじゃないか」という意見が出るのも無理からぬところです……。

せめて,「市場価格から手数料を控除した額で償却する」みたいな措置はとれないもんなんでしょうかね……。

この頃,大きな会社だけが借金を棒引きにしてもらったりとか,スポーツチームの合併に裏工作が挟まったりとか,なんだか馴れ合いでベトベトした慣習がやけに目に付きます。理屈で正当化されても,モラルに合わないことばかりをやっていると,結局「声が大きくて図々しければナンデモアリ」なことになっちゃいそうで気持ち悪いです。

新撰組みたいに,「身分や事情はどうあれ,脱走者は例外なく切腹」みたいな気持ちの良さが欲しいもんですが……。(飛躍しまくり)

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