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奉仕活動

2004年11月12日

都立高校『奉仕』必修へ 東京都教委が07年度に」(アサヒ・コム

「ボランティア」が「必修」というとすごい文言になるけれど,「奉仕」が「必修」ならつじつまが合っている感じがします。当否はともかくとして……。

朝日新聞(11月12日付朝刊)の社説には慎重な論説があるけれど,生徒を学外で活動させるというのは,それ自体良い傾向なんじゃないかと思います。世間には,学校の中で学べることと,学校の外で学べることがあるわけで,後者に重心を置くことも社会で生活していくには重要だからです。当然,社説もこの点は評価しています。

社説は,かつて「勤労奉仕に市民が駆り出された」ことと,自発性を損なうものになりかねないことを挙げて慎重になっているようです。たしかにそうですけど,結局は運用次第なので,先を見ないと分からないですね。「勤労奉仕」云々に限っていえば,現在の教育環境でも運用の仕方を間違えば同様の問題が出てくるわけで,奉仕活動に限って言うものでもないように思います。

ともあれ,奉仕活動を授業に組み込むというのは,理念的な問題だけじゃなくて,技術的な問題もあるように思います。

ボランティアにしても奉仕活動にしても,参加する以上は「やってあげる」ものじゃなくなるからです。例えば,車椅子を修理・清掃するには,修理・清掃する技術がないとできないし,途中で放り出すこともできません。できないくせに参加されると,逆に足手まといになってしまいます。

かなり昔,あたしも老人ホームの手伝いに行ったことがりました。学校の奉仕活動の一環で,1日だけ参加したんです。1日だけしか参加できないとなると,学べることも限られています。結局,その場でできる雑用を担当することになって,車椅子や廊下の清掃くらいしか任せてもらえませんでした。

今にして考えると,老人ホームの側も当たり障りのない(邪魔にならない)仕事を振っていたように思います。本来の業務に加えて,子供の世話までしなくちゃいけないんですから,極々自然な判断ですよね。

奉仕活動を授業に組み込むことになると,学校の側も十分準備しなくちゃいけなくなるし,社会の側も手際の悪さ等々に寛容になる必要があるように思います。生徒も雑用ばかりを任されているようでは,何も学べません。中途半端に導入するようなら,学内で勉強させていた方がなんぼかマシなのかもしれません。

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