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Anthy を使ってみる

2004年11月19日

今まで,仮名漢字変換の FEP には Daredevil SKK と skkinput2 を使っていたんですけれど,ちょっとだけ Anthy に手を出してみました。正確に言うと,Anthy というのは,仮名漢字変換のエンジンなんだそうで,フロントエンドに相当するアプリケーションには,uim なるものがあるんだそうです。

SKK は,単文節変換に徹することで,高いヒット率を誇る IM です。とても硬派な IM で,あたしも気に入っていたんですけれど,SKK は,あくまでも「Emacs の IM」ですから,なかなか XIM と連携させることができなかったんです。もちろん,SKK ちっくな XIM には skkinput2 といったモノもあるんですけれど,SKK と辞書を共有するのが苦手なようで,環境を整えるだけでも,結構苦労していました。

一方,Anthy のウリはというと,「フリー」で「セキュア」なことらしいです。「フリー」というのはともかく,「セキュア」というのは,Canna や Wnn みたいにサーバを立てるタイプを想定しているのかな……。たしかに,他人のサーバに勝手にアクセスして仮名漢字変換しているって人,いるみたいですしね(そんなカワイイことだけに使われないとも……)。

SKK と比較した Anthy の利点は,XIM から Emacs まで,1つの管理ですべて行き届くところじゃないでしょうか。Canna や Wnn にはあたりまえのことだったんでしょうけれど,SKK では辛かったんです……。辞書を一元的に扱いたいなら,Canna や Wnn を使う手もあるわけですけど,いかんせん,Canna はおばかだし,Wnn は重いんですよね……。

そんなわけで,何はともあれ,Anthy をインストールしてみました。例によって,Ports になっているので(japanese/anthy),サクッと make install です。続いて,XIM のフロントエンドである uim をインストールしようと思ったんですけれど,どうもサーバが攻撃されているらしくてダウンロードできませんでした。XIM の方はおあずけです。

しかたがないので,今回は Emacs のフロントエンドだけを作ることにします。Emacs のフロントエンド anthy.el は,Anthy をインストールしたときに添付されています。設定ファイルを変更すればいいだけみたいですね。一応,以下のように設定してみました。

;;; Anthy
(push "/usr/local/share/emacs/site-lisp/anthy/" load-path)
(load-library "anthy")
(setq default-input-method "japanese-anthy")
; toggle
(global-set-key "\C-x\C-j" 'anthy-mode)
; change character map
(anthy-change-hiragana-map "," ",")
(anthy-change-hiragana-map "." "。")
(anthy-change-hiragana-map "z[" "『")
(anthy-change-hiragana-map "z]" "』")

SKK の起動は,"C-xC-j" で SKK のデフォルトと同じにしてみました。anthy.el のデフォルトは Wnn の起動方法(C-\)と同じみたいですね……。

また,AIAN は,横書きの文章を書くときに,読点をカンマにするので,適宜変更しています。あとは,ちょろちょろと二重括弧の設定なんかもしています。関数が分かりやすいので,簡単に設定できます。.emacs に EUC-JP が入るのは,ちょっと嫌なんですけどね……(ファイル分けようかな……)。

早速使ってみたところ,anthy.el の操作方法は,かなり SKK に似ていました。というか同じです。もちろん,SKK の機能に無い「連文節変換」は,別のキーバインドになっています。概ね,[C-p][C-n] (候補選択),[C-f][C-b](文節選択),[C-i][C-o](文節長の変更)みたいだし,Wnn ちっくになっているのかな……。Wnn 使わなくなってしばらく経つから,よく分からないんですけど……。その他は,ほとんど SKK です。

操作に違和感がないし,動作も軽いしで,今 Anthy にグラグラきています……。

一方,SKK で便利だった機能が削がれてしまったところも,ちょぼちょぼ見つかります……。

例えば,SKK の場合,組み文字(括弧とか句読点の類)が入力のはじめに来たときは,未確定にせずに確定してしまいます。変換の必要がないものは,どんどん確定してしまうんです。この機能は,かなり便利で,無意識に頼っているところでもありました。また,SKK は,仮名漢字変換モードになると,カーソルの色が変わったけれど,anthy.el では(少なくともデフォルトでは)変わりません。モードラインの小さな文字(「あ」になる)を見ないと,起動しているかどうか分からないのは,ちとキツいです。

設定次第でどうにかなるのかな……ちょっと直したいところです。

この他にも,SKK に慣れてしまっているせいか,変換したい単語は,必ず Shift キーで始めてしまいます……。もちろん,anthy.el は受けつけてくれないから,改めて入力しなおすわけですけど,ちょっと苦笑いです。これは癖になので,矯正するより他になさそうですね……。

Emacs のクライアントを見る限り,かなり「好感触」です。uim-anthy の方も使ってみて,乗り換えるかどうか考えることにします。

(追記:ちなみに,SKK にこだわるなら,バックエンドを Anthy にするまでもなく, uim-skk なる XIM フロントエンドを使う手があるんだそうです……。Daredevil SKK との連携いかんによるけれど,これも乗り換え候補になりそうです。)

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