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かわいげのある道具

2004年11月23日

Polite computers win users' hearts and minds」(New Scientist.com

コンピュータはもちろん,昨今の電脳道具は,道具としての「かわいげ」が無くなっている感じがします。道具がもう少し物理的で単純だったときは,そういうかわいげがあったものです。

例えば,ドライバー(ねじ回し)を間違えて使うと,ねじの頭をなめてしまうときがあります。ねじ山が丈夫だと,逆に,ドライバーが曲がってしまうこともあります。もちろん使い手のミスでそういう事態になっているわけですけれど,いずれの場合も,「てへっ!なめちゃった!」とか,「もう無理だから止めてよぉー」とかいった態度が見て取れるんです。とてもかわいげがありますよね……いや……あくまでも思い込みなんですけど……。

少なくとも,間違った使い方をして曲がったドライバーは,自己反省する材料にはなりそうです。

一方,パソコンはというと,実にかわいげがありません。上の記事にもあるとおり,OS の別を問わず,無礼な文句が多くて困惑するものばかりです。道具の分際で,「友達」とか「先生」を気取られると,使う気も萎えてしまうというものです。

そういえば,自分がプログラミングをしているときも(趣味ですが),プログラムの本体を作ることに夢中で,メッセージに気を配るようなことはほとんどありません。かわいげがないなんて,えらそうに言えませんね……。ユーザにとっては,プログラムの状態を知るための重要な手がかりなのに,それをおろそかにしてしまう傾向があるのは,(少なくともあたしに関する限り)たしかなように思います。

そんなメッセージの中でも,特に頭に来るのが,Windows 98 の異常終了時に出るメッセージ……

このプログラムは不正な処理を行ったので強制終了します

もちろん,このメッセージは,「カーネル」にとって「プログラム」の処理が不正だといっているわけですから,ユーザを悪者にしているわけじゃありません。それにしても,不正は言い過ぎです。

また,OS を UN*X に移すと,

タブのつもりですか

が捨てがたいですね……。「あんた何者だ!?」と言いたいところですけれど,これはもうネタになっているし,むしろ残しておくべきメッセージなのかもしれません。

上の記事では,

"You don't have to understand how people really feel. Software designers just have to develop the attitude that the user is always right."

なんて言っているけれど,コンピュータがかわいくなるには,ドライバーとは違った努力が必要なようです。

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