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言葉の寿命

2004年12月02日

流行語大賞に北島康介選手の『チョー気持ちいい』」(アサヒ・コム

もうそういう季節になったんですね……。今年の流行語大賞は,

チョー気持ちいい

に決まったんだそうです。平泳ぎの決勝は観ていたけれど,この言葉ってそんなに印象深かったんでしょうか,あたしとしては,普通の一言に思えたんですけどね……。そりゃ,全力を振り絞って金メダルを(文字通り)獲得するってのは,気持ちよかろうなぁ……と。煎餅かじりながら観てました。

「流行した言葉」ってのは,「みんながよく使った言葉」とか,「あちこちで引き合いに出された言葉」ってことだと思います。さらに,流行語大賞の場合は毎年選ぶものだから,「その年の世相をよく表わしている言葉」というのも選考基準に含まれているのかもしれません。世相云々は,オリンピックイヤーだったから問題ないとして,みんなが使ったかというと,そうなんでしょうか?あたしの周りでは,使ってる人も引き合いに出している人もいなかったような……。

まぁ……余興ですし,細かく検証するのも野暮ってもんなんですけどね。

それにしても,流行語は世間を騒がせたって意味もあるけれど,逆に考えると,相当程度一過性の強い言葉という意味もあるように思います。一般に定着してしまった言葉は,その年だけの世相を表わせませんから。むしろ,「寿命の短い言葉こそ流行語である」といっても過言ではありません(過言か?)。参考までに,去年の流行語大賞を挙げてみると,

  • 毒まんじゅう
  • なんでだろう〜
  • マニフェスト

と,程度の差はあるものの,たしかに一過性の要件を備えているように見えます……。さらに,その前(2002年)の流行語大賞を見てみると,

  • タマちゃん
  • W杯(中津江村)

だそうです……。これも,タマちゃんは所在不明だし,中津江村も合併間近だしで(名前は残る)元気がありません。もちろん,元気がないというのは,タマちゃんや中津江村それ自体に元気がないわけじゃなくて,あくまで「言葉」が一般に使われなくなってきているという意味ですけどね。もう少し粘る言葉は無いもんなんでしょうか。これじゃまるで,縁日のカラーヒヨコです。

そんなこんなで,過去の受賞をつらつら見ていたところ,今でも元気な言葉も見つけました。

イチロー(効果)

ちょうど10年前,1994年の流行語大賞です。「同情するならカネをくれ」と同じ頃と聞くと,息の長さがよく分かります。 「イチロー」という言葉の凄いところは(固有名詞ですけど,あくまで「言葉」として考えています),当時は「日本のイチロー」だったのが,今では「メジャーのイチロー」としてパワーアップしているところじゃないでしょうか。当人はもちろんですけれど,ここまで意味するところが成長する言葉もあまり無いような感じがします。

流行が定着して長生きするには,その場のヒトコトだけじゃ駄目ってことなんでしょうかね……(なんのこっちゃ)。

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