Entry

日本はガラパゴス

2004年12月04日

日本におけるOSSの幻想――OSS界のガラパゴス諸島、ニッポン」(ITmedia

スラッシュドット経由です(参照:「日本は『OSS界のガラパゴス諸島』か?」(スラッシュドット ジャパン))。この頃,やけにスラッシュドットに引きずられ気味ですね(←以前からか?)。

OSS コミュニティが比較的新しいからなのかもしれないけれど,「OSS コミュニティとはなんぞや?」みたいな根本的な議論が,コミュニティ内部でもいまだに固まっていない感じがします。もちろん,OSS 自体には,定義があるけれど(参照:「The Open Source Definition」(Open Source Initiative OSI)),これは形式的なライセンスの話であって,コミュニティの「在り方」までカバーするものじゃありません。佐渡氏の考え方は,OSS コミュニティの見方の1つに過ぎないように思います。

実際,*BSD コミュニティでは,言語圏が全く異なるにも関わらず,日本人が相当コミットしていたりするわけで(コアチームに参加している方すらいる),「日本人頑張ってるなぁ」といった印象だったりします(参照:「Contributors to FreeBSD」(FreeBSD Project))。*BSD の IPv6 実装である KAME Project も日本発のプロジェクトでしたしね。

まぁ,コミュニティに貢献していないあたしが,半可通を気取るのもおこがましいんですけど……(しかも,半可通は「気取る」もんじゃないし……)。

Linus さんとこのコミュニティがどうなっているのかは,よく分からないんですけれど,FreeBSD Project と日本の関係を垣間見せる記事が,FreeBSD Express に掲載されていました。ウェブにも公開されていたので紹介しておきます(参照:「FreeBSD要人インタビュー」)。たしか,同じだか似たようなだかな対談が FreeBSD Magazine にも紹介されていたと思います。

h: 日本人がFreeBSDのような国際的なプロジェクトに関わるのに、やはり障害となるのが英語なのです。どうすればいいんでしょうね(苦笑)。Warnerみたいな人がもっといればいいんですけどねぇ。

j: Warnerは確かに日本と我々の間のブリッジの一つになってますね。

(snip)

j: 私も大きな問題ではないかと思ってます。ドイツ、フランス、日本、韓国、ロシア、中国、……といった国々からの人が集まるようなビッグプロジェクトではコミュニケーションが問題になるます。こういう時にはやはり一つの言語を共通のものとしてピックアップし、みながそれを使うというふうにしなければいけないのだと思います。一番いい候補はエスペラント語なんでしょうが、なにしろ流行っていません(笑)。私はエスペラント語を実際に勉強しましたし、非常に簡単な言語なんですが、現実には英語が世界の共通語となってます。私は英語圏の国に生まれて非常にラッキーだと思っていて、感謝しているのですが、非英語圏の人たちにはなんとかがんばって英語でコミュニケーションを取れるようになってほしいと願います。

エスペラントはさすがに現実的じゃないですね……。ただ,事実上,英語が共通語になるのは当然だとして,コアの側で英語圏外の成果を拾う態勢が整っていることも,かなり重要な感じがします。少なくとも,利用者(=開発者)が国境を越えていることを認識しているなら,加えて,世界的な利用を見込んで開発しているなら,あってしかるべき態勢なんじゃないでしょうか。

佐渡氏が講演で実際にどのような話をしたのか知る必要があるけれど,記事に関する限り,OSS コミュニティについても,日本人観についても十把一絡げにしている感じがして,乱暴な議論のように思えます。

ああ……また,えらそうなこと書いちゃいましたね……ごめんなちゃい。

Trackback
Trackback URL:
Ads
About
Search This Site
Ads
Categories
Recent Entries
Log Archive
Syndicate This Site
Info.
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
Movable Type 3.36
Valid XHTML 1.1!
Valid CSS!
ブログタイムズ

© 2003-2012 AIAN