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『C言語 入門書の次に読む本』

2004年12月06日

C言語 入門書の次に読む本』(坂井弘亮,技術評論社,2003年)

C言語 入門書の次に読む本

随分前に書店で見かけて以来,ずっと気になっていた本です。文法書やリファレンスの類だったらともかく,プログラミングの本は,買うと読みながら作業しなくちゃいけないので,踏ん切りがつかないでいたのでした。普段,書籍に対しては,財布の紐がゆるみっぱなしなんですけれど,一旦躊躇してしまうと,なかなか購買欲が起こりません。そういう本を買う時は,大抵,ひどく疲れている時とか,異常にテンションが高ぶっている時のように,変な精神状態の時だったりします。

ちなみに,あたしの脳内にある「購入躊躇中書籍リスト」には,こんなものがあります。

どれもお高いんですよね……。おそらく,中途半端に図書館を利用しちゃっているから,素読してる分だけ,価格の全部を支払うのに躊躇してしまうんだと思います。要するに,貧乏性なわけですが……ハハ……。本書はそれほどお高い本ではないけれど,どういうわけかこのリストに入っていたのでした。

あ,全然本書を紹介していませんでした。

本書は,タイトルの通り,C 言語の入門書を読み終わった後に読む本として書かれています。もっとも,「入門書」といっても,どんな本なのかよく分かりませんね……。よく,パソコンの本を読むと,「入門」だとか「初級」だとかいったレベル分けがされているけれど,著者によって区分が区々で,結局どの程度の内容なのかよく分からなかったりします。

本書でいわゆる「入門書」のレベルというのは,一般にいわゆる「文法書」の類ではありません。C の文法や基本的な標準ライブラリの使い方を知っていることはもちろんとして,ある程度のアルゴリズムやデータ構造を踏まえている必要があります。具体的にあげると……やっぱり『プログラミング言語 C』(K&R)になるのかな……。あたしは,もっぱら K&R で勉強したので,入門書といったらこれくらいしか知らないんですけれど,これで十分足りました。

さて,「入門」が文法事項とアルゴリズムだとして,プログラミングをする上で,この他に足りないものってあるんでしょうか……。それが,本書のテーマです。勿体ぶるのもなんですね,足りないものというのは,「具体的な」開発手法・開発手順です。

ある程度文法事項を知っていれば,他人のソースコードを読んで,生のテクニックを見ることができます。ただ,ここで読めるソースは,あくまでも「できあがったもの」です。「できあがるまで」のことは,あまり分からないんですね……。例えば,どういうデバッグ・テストをしたのかとか,ライブラリを作ったり使ったりするときの注意点,あるいは,複数で開発するときの開発手法,とかいったことです。

もちろん,普段からプログラミングに接している環境(大学・ソフトハウス)にいる方は,こういう方法は自然と身に付くものなんだと思います。けれど,あたしのように趣味で書いているような人は,まわりに注意してくれる人がほとんどいません。こういう「暗黙の流儀」や「作法」が分からないまま,自己流で開発してしまうというわけです。いくら本を読んでも,こればかりは身に付かないわけで,ここら辺が,プロとアマチュアの間にある境界の1つのようにも思います。

本書では,こういったプログラミングをする上での「お作法」が巧くまとまっています。特に,あたしが参考になったのが,ヘッダファイルとライブラリの作り方,enum ・ const の使い方(お恥ずかしい)あたりでした。開発環境が FreeBSD で,時々 OS 異存の話も出てくるけれど,OS 異存の話題はその都度注意書きがあるので,他の UNIX や Linux を使っている方も問題なく読めると思います。

一通り読んでから,あらためて自分の書いたプログラムを見てみると,なんとも「トホホ」なところがたくさん見つかりました。他人に指摘されないと分からないところって,多いんですよね……。

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