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OSS と文書

2004年12月08日

今年の夏頃,西田亙さんのブログに「Goodbye, Linux.」(Wataru's memo)というエントリが発表されました。西田さんは,UNIX USER ですこぶる評判だった「GCC プログラミング工房」を書いた方です。半分くらいしか理解できなかったけど,あたしも愛読してました。

Linux カーネルを GCC を通じて解説する連載(逆か?)の著者が「Goodbye Linux」なんて口にしたもんですから,その反響も相当だったようです。エントリによると,

開発者である Linus Torvalds 氏らが日々生産している負債から目を背けることは出来ない。彼らの多くは、ひたすらコードを書き連ねるだけであり、しかるべき解説文書を残していない。驚くべきことだが、Linux システムコールの man ファイルですら、正式に整備されたものはこの世に存在しないのである。

なんだそうで……。Linux の man に正式なモノがなかったというのは,ちょっと驚きです。第1・第3セクションあたりは POSIX なものも多いから,既にまとまっている man を流用できるけれど,システムコール(第2セクション)ばかりは自前で揃えなくちゃいけません。影響の多い OSS プロダクトだけあって,やるべきことは絶えませんね……。

ともあれ,文書管理するといっても,作業するには相当のコストがかかります。西田さんは,IBM の DeveloperWorks を挙げて LDP と比べているけれど,ここまでの質を OSS で維持することができるのか,疑問が残ります(憶測ですけど)。IBM が相当のコストをかけて DeveloperWorks プロジェクト(?)を進めるのも,おそらく,自社の Linux 製品(特に技術力)を宣伝するためでしょう……。その証拠に,DeveloperWorks は,AIX や Tivoli のセクションも並列して掲載しています。

「Linux community を憂」うとか,「社員の Writing 能力を磨く」というのは,ちょっと深読みのようにも思います。まぁ……結果的に,LDP より質の良い文書ができてしまっていることは,否めないようですけど……。

エントリを読んでいて,気になったのが FreeBSD の文書です。Linux がここまでぼろくそに叩かれているのを見ると,さすがに気になってしまいます。

FreeBSD には,FreeBSD Documentation Project が立ち上がっているので,各種文書を書く態勢はできているようです。Release Engineering の FreeBSD 5.4 Open Issues にも,「Documentation items that must be resolved for 5.4」なるセクションがあるので,文書管理も含めて1つのリリースになっているようですね。最近の記事だと AMD 64 への移行方法なんてものもあったりします。

AIAN は技術文書を見る目がないので,なんとも言えないんですけれど,これって充実している方なんでしょうか……。

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