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目線の高さ

2004年12月13日

水戸でお勤め中の友人が東京に来るということで,久しぶりに新宿に行って来ました。学生の頃は,ちょくちょく歩いていたけれど,しばらく行かないうちに地理にもお店にも疎くなっていたのに吃驚。駅から外に出ることすらままならなくなっていました。田舎者丸出しです……トホホ。

そういえば,田舎者というと,新宿はどうも他と勝手が違う感覚がありました。具体的に言うと,歩きにくいんです。もちろん,池袋にしても渋谷にしても,決して歩きやすいわけではありません。けれど,田舎者を感じる程かというと,そういうわけでもありません。新宿だけはどうも歩きにくいんです。どうも,この歩きにくさが,「街慣れしていない」すなわち「田舎者」な感覚を生んでいるのは確かなようです。

もちろん,単純に人が多いから歩きにくいってのもあるんですけどね。でも,それだけなら池袋や渋谷も同じなわけで,新宿だけ特に田舎者を感じなくちゃいけない程の違いじゃありません。大体同じです。路地の幅にしても,それ程の違いは無いんじゃないでしょうか。

新宿が他の街とどう違うのか,今までずっと疑問だったんですけれど,今日改めて考えてみて,なんとなく原因が分かった感じがしました。

目線の高さが違うんです……。

新宿を歩いていると,目線が少し高めになるんです。感覚からして約10度くらいでしょうか(←適当),首が上を向いているんですね。上の方を見ていると,当然足もとが見えなくなるわけで,足取りがおぼつかなくなります。

もっとも,見えなくなるといっても,全く足もとに注意が欠けるわけでもありません。若干足もとから注意が逸れる感じ,あるいは足もとが見えづらくなるといった程度です。この状態で人をよける作業が,いつもより少しだけ難儀するんです。いつだか言っていた,「プチストレス」と似たような状況です。

それじゃ,なんで新宿にいるときは,目線が高くなるんでしょうか。少し考えたんですけれど,看板の「高さ」と「近さ」が原因なんじゃないでしょうか……。馴染みのない土地に着いてまずすることは,地理を確認することですよね。例えば,交通案内の地図や店の看板を見るといった具合に……。

新宿の場合,大きな看板がかなり近くにあるんです。映画で言うなら,前5列目あたりに座っている感じ……。ビル看板は側壁に沿って設置するのが通常ですけれど,これが効を奏するのは,一定の距離をおいて,看板がちょうど視界に収まるときだけです。けれど,新宿では,どうも収まるべき視界が高い感じがします。看板との距離にすると,首の角度からして約10度だから……sin じゃなくて……あ, cos か?まぁ,それくらいメートルくらい近いというわけ(←投げやり)。

また,それほど広くもない街に,あれ程多くの企業・店舗があって,それぞれに対応する看板がひしめいているわけですから,「見る側」の視界に入ってくる情報量も相当なものです。約10度上を向いて瞬時に必要な情報と不要な情報を選り分け,さらに足もとにも注意しつつ,加えて人もよけるという作業をこなすのは,初めての人には相当の負担です。憶測ですけど,あながち間違ってないんじゃないでしょうか……。

まぁ,だからどうだってことでもないんですけどね。新宿で,首が約10度上向きになっている人をみたら,「オノボリサン」だと思って暖かく見守ってやってください。

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