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『Movable Type スタイル&コンテンツデザインガイド』

2005年01月27日

Movable Type スタイル&コンテンツデザインガイド』(エ・ビスコム・テック・ラボ,毎日コミュニケーションズ,2004年)

『Movable Type スタイル&コンテンツデザインガイド』

MovableType を初めとした,ブログ関係の書籍も相当数揃ってきたようですね。手元には,ブログ一般について要領よくまとまっている『ウェブログ入門』 (ばるぼら他,翔泳社,2003年)があるんですけれど,本書は MovableType に特化した書籍ということで読んでみました。

今や,「ブログ」という言葉自体,とても有名になりましたよね。一部のパソコン雑誌だけじゃなくて,新聞やテレビでも聞くことができます。そのせいなのか,「ブログ」の入門書を選ぶのは,他の書籍を買うよりも,ちょっとばかり難儀するようです。というのも,MovableType を使うといっても,使い方は人それぞれで,書籍のテーマと自分の使い方が噛み合わないと,全く役に立たないからです。

また,「ブログ」は立派なウェブアプリケーションなわけで,たくさんの技術・規格を応用したシステムです。ですから,読者がどれくらいの知識を持っているかによって,物足りなかったり,難しすぎたりすることがあるみたいです。

本書は,「コンテンツ管理システム(CMS)ツールとしての MovableType 活用術&実践サイトデザイン術」をサブタイトルにしている通り,「MovableType は CMS である」というアプローチをとって解説しています。CMS を初めとした DMS(文書管理システム)というと,多くが企業向けで,個人が使うことができなかったのでした。MovableType をただの日記システムとしてではなく,CMS としてみるというアプローチは,なにげに新鮮なんじゃないでしょうか。

あたしは,簡易 CMS が欲しくて MovableType を使い始めたので(だからトラックバックもコメントも今のところ保留中……),本書の目的とピッタリ合いました。

一方,本書を読むのに不自由しない知識というのは,どの程度なんでしょうか。分かりにくくなるので,レベル別にしてみますね。一言で「MovableType をいぢる」といったとき,次のような段階で難しくなっていくように思います。

  1. MovableType の管理画面から設定する
  2. 表題等々をテンプレートに書き込んでみる
  3. CSS をいぢってみる
  4. MovableType のテンプレートタグを使ってテンプレートをいぢってみる
  5. MovableType の API をいぢってモジュールを作る
  6. むしろ MovableType の API も作ってしまう

ブログの解説本の中には,1から3を解説しているモノが多いようですけど,本書は CSS や HTML の解説は一切無いので,知っていることが前提なんだと思います。つまり,本書では4を説明しているというわけです。MovableType のテンプレートでは,テンプレートタグを使うことができます。これは,スクリプトの変数や制御構造のようなもので,例えば,インデックスに最大何個のエントリを表示するか,とか RSS にどんな情報を載せるかといったことを細かく変更することができるんです。

本書の中心は,このテンプレートタグのリファレンスで,全体の半分近くを占めています。管理画面の説明はそこそこで,残り半分の説明は実例を交えて実践的なサイト構築を指南しています。

人によっては難しいと感じるかもしれないけれど,HTML や CSS を既に知っている人にとっては無駄の無い良書に映るんじゃないでしょうか。

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