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『UNIX ネットワークプログラミング入門』

2005年01月31日

UNIX ネットワークプログラミング入門』(雪田修一,技術評論社,2004年)

『UNIX ネットワークプログラミング入門』

「UN*X を使うからには,ソケットプログラミングをしなさい」と誰かが言っていた気がします。別に,今時,Linux にしても FreeBSD にしても,ソケットをいぢらないと何かできない環境じゃないんですけどね……。けれど,UN*X からソケットをいぢりやすいのは,たしかなわけで,これをいぢらないのはちょっと損した感じがしなくもありません。ちょうど,ケーキの食べ放題を横目に見つつ,ラーメンをすする食堂の午後……みたいな感じ……。うーん……ちょっと違うな……。

一方,ソケットプログラミングというと,あたしが,FreeBSD を使うようになった切っ掛けの1つだったりもします。『インターネットを256倍使うための本 Vol.2』の,

ま,わからないところは man コマンドでも使ってオンラインマニュアルを参照のこと。

え,UNIX 使ってない?

フツー FreeBSD インストールするでしょ。

なる文句を見て,「やっぱりインターネットは UNIX だよなぁ……」などと,脈絡なくフムフムと頷いて,FreeBSD を使い始めたのでした。そういうわけで,個人的な印象としては,FreeBSD==ソケットプログラミングという関係が,成り立っていたりもします。

『UNIX ネットワーク……』は,『UNIX ネットワーク・ベストプログラミング入門』を修正したものです。前著に比べて,POSIX や ANSI-C といった標準規格にできる限り準拠しているところが特徴です。

もっとも,UN*X のソケット API って,UN*X で括れるほど統一されたモノではないんですよね。本書のサンプルプログラムは RedHat Linux 7.x,8.0,9.0 それに Cygwin 1.3.2 で動作確認を取っているそうで(コンパイラは gcc 3.2),FreeBSD で検証してはいないそうです。サンプルプログラムくらいはちゃんと動いてもらいたいんですけれど,こればかりは致し方ありません。随時身をもって確かめます。

他方,本書は,できる限り実践的なサンプルプログラムを使っていることも,特徴としてあげられます。電子掲示板や電子会議室を作ったり(もちろん,HTTP を使うアレではない),ネットワークレーシングゲームを設計したりといった感じで,何かしら「意味のある」プログラムを使って,ソケットプログラミングの概要を説明しています。

ソケットプログラミングでは,当然のように構造体やポインタの操作が必要になるわけで,サンプルプログラムに意味がないと,読むのが億劫になってしまうんですよね……。

言うまでもなく,ソケットプログラミングというのは,トランスポート層をいぢるということで,HTTP や FTP より,もう少し深い場所でネットワークをいぢる技術です。ここら辺の事情を垣間見ると,インターネットの自由さを改めて実感できるんじゃないでしょうか……。C をかじって,第3のファイル交換プログラムでも作ろうと思っている向きにも,是非とも仕入れておきたい知識が網羅されていますです(多分)。

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