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ソフトウェア特許と松下が得たモノ

2005年02月11日

“特許テロ”と戦う手段」(ITmedia

松下電器産業製品不買運動

「特許テロ」とか「特許ゴロ」はもっと悪どいことやってるから,松下がそうだと言ってるわけじゃありません。「特許テロ」は,大抵金銭目的で知財関係の訴訟をちらつかせる輩を言うけれど,松下がどういう目的で今回の訴訟を提起したのか,実際のところはよく分かりません……(参照:「東京地裁 平成16(ワ)16732 特許権 民事訴訟事件」)。

ただ,今の時期にこんな記事が出たもんで,ついつい想起してしてしまったわけです。とりあえず,松下に対しては,早くも不買運動が展開されている様子。

あたしは,Windows で文書を作らないから,今回の訴訟で直接被害を被ることはありません(ちなみに現一太郎・花子ユーザも被害を被ることはない)。けれど,今後同様の訴訟が提起されると,オープンソース・ソフトウェアの領域にも少なからず影響が及びます。そんなわけで,正直「松下,厄介なことやってくれたなぁ……」といった印象です。

それにしても,松下はどうして今回のような訴訟を提起したんでしょう。今回問題になった,「ヘルプモード」機能は,GUI なインターフェイスとしては一般的な機能です。Mac のバルーンヘルプ機能しかり,Windows のヘルプ機能しかり……。特許テロは,ビジネスモデルとしてライセンス料をせしめようとしているから,ユーザから罵られようと,ベンダに煙たがられようと,それを目的にしている以上大した問題はありません(多分)。対して,松下は信頼第一のメーカーです。今回の訴訟で,少なからず企業イメージが落ちてしまうことも予想できたはず……。そこら辺,経営判断としてどうなんでしょう……。

他方,松下が今回の訴訟でなんらかの利益を得るかといったら,それも微妙なところがあります。経営部門のハナシはど素人なんですけれど,すでに不争条項で大手ベンダ(MS)と争えない技術について,シェアも収益も小さな会社を訴えたところで,大した利益にはならないと思うんですが……。一部では,MS が Office のシェアを獲得するために,裏で糸を引いているなんて見方もあるけれど,この手の陰謀説はにわかには信用できませんね。

メーカー側でゴニョゴニョやっている間に,OpenOffice.org が漁夫の利をかっさらっていっちゃったなんてことになったら,それはそれで笑えるんですけど……その見込みは当面無いのかな。

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