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GPLv3 の展望

2005年03月27日

GPL 3 not expected to split free-software world」(ZDNet

GPLv3 の登場がにわかに現実味を帯びてきたということで,すったもんだがあるようです。とはいえ,中身がまだ明らかになっていないためか,情報があちこちで錯綜しているところもある模様です。

そんなわけで,ここでの話は,「あちこちでなんとなく言われている噂」が元になっています。正確なところはちょっと分からないので,詳しくは適当なところを当たってみてください。

GPL が改訂される理由の1つは,ここ数年 GPL がソフトウェア市場で無視できない存在になったもんで,特許関係のいざこざに対処する必要が出てきたというものです。つまり,MS の不争条項みたいなもんを盛り込もうということ。

そして,もう1つの目玉が,GPL なアプリケーションで Web サービスを提供する場合も GPL の効果(悪く言うと,いわゆる「GPL 汚染」)が発生するようにするということみたい。不争条項の件も,少なからず議論の余地があるようですけれど,話題としてはこっちの方が面白そうなので,ここではこっちを取り上げてみようと思います。もっとも,あたしもあまりよく理解できていないんですけど……。

あちこちの話を聞く限り,Web サービスに GPL を及ぼすというのは,大体次のようなことのようです。

例えば,GPL な Weblog ツールに Geeklog ってのがあります。これをダウンロードした場合,GPL によって自由に改変して配布することができるのは今まで通りですよね。もちろん,GPL ですから,配布する際はオープンソースで配布しなくてはいけません。一方,GPLv3 の場合,GPL を Web サービスにも適用するということですから,Geeklog のソースを改変して自サイト用にカスタマイズした場合,Web サービスを提供しているだけでも(サービスを受けている人が自分のクライアントマシンにアプリケーションを導入していなくても),改変したソースをオープンソースにする義務が発生するということのようです。

ネットワーク透過なアプリケーションサービスに対象を広げたとすると,CORBA や RPC あたりの立場が気になります。どうなるんでしょうかね……。

ともあれ,もしこの条項が GPLv3 に入るとしたら,そのインパクトが相当なものになることは想像に難くありません。GPL の場合,

This program is free software; you can redistribute it and/or modify it under the terms of the GNU General Public License as published by the Free Software Foundation; either version 2 of the License, or (at your option) any later version.

という文言があることからも,GPLv3 が発効するのと同時に,既存の GPL プロダクトは GPLv3 に準拠することになります(多分)。上のような効果を避けたいソフトウェアが,意図的に GPLv2 に fork する(あるいは別ライセンスに移行する)可能性があるというのは,そういうことのようですね。

なんだか,憶測ばかりで何の役にも立たないエントリになってしまいました。とりあえず,GPL 周りのアレコレはしばらく面白そうなことが続きそうだということは言えそうです。

ちなみに,MovableType は GPL じゃないので,GPLv3 になっても改変したソースをオープンにする義務は発生しません。その前に,うちでは改変なんかしてませんが……。

(追記)それっぽい話が OSNews.com にも出ています(参照:「Free Software Foundation denies GPLv3 forking risk」)。併せて参照の程を。Linux の GPL には 「or any later version」条項が付いてなかったんですね。

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