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予算委員会が一瞬だけドリフのコントに見えた日

2006年03月07日

TBS で放映していた「全員集合」は生番組だったから,会場の笑いや「志村ぁーうしろうしろぉー」といった生の反応がお茶の間にも届いていたわけですけど,フジで放映していた「ドリフの大爆笑」は録画のために生の反応なるものは無かったのでした。その代わりに,会場の反応を「似せて」登場することになったのが,サクラのおばちゃんです。サクラのおばちゃんは,「ここが笑いどころですよ」というのを示しつつ,ニヤリ程度のギャグをドカンの爆笑に増幅する役割を果たしていたのでした。

この演出,アメリカのホームコメディなんかではよく使われるみたいだし,日本のバラエティ番組でもあたりまえのように入っています。笑いのモトが,身元不明のおばちゃんから,スタッフだか何だかよく分からない「身内」に変わったところはあるけれど。

で,今日たまたま参議院の予算委員会を見たんですけれど,そこでの笑いに一瞬サクラのおばちゃん的な要素を見てしまいました。福島議員の質疑に対して,首相が答弁する際の冒頭に笑いは起きました。

まぁ……一方的にどんどんと意見を述べられて……

正確なところは忘れちゃったけれども,おおむねこんな感じです。ギャグでもなんでもない一言なんですけど,笑いが起きていました。これってどういう笑いなんだろう……。たしかに,社民党のような小さな政党の場合,まともに議論できるほどの持ち時間が与えられていないから,一方的な意見の表明に終始してしまうことがあります。けれど,そのことは,おそらく他の委員も知っているはずで,特に笑うところでもない気がするんですけど……。もしかして,当たり前すぎることが面白かったのかな……それだったら笑いのレベルとしてはかなり高い。

サクラのおばちゃんの場合,視聴者がそのサクラっぷりに気がついてしまう時ってのがあって,そういう時は,おばちゃんの笑いと視聴者の笑いにギャップがある時だったりします。サクラのおばちゃんは,「笑えるのか笑えないのか微妙なところ」を「笑うところ」としてピント合わせする機能は持っているけれど,「笑えないところ」を「笑うところ」に変える機能についてはあまり期待できません。「笑えないところ」を強引に「笑うところ」にしようとすると,サクラっぷりが浮き立ってしまうというわけです。

今回の首相答弁に対する笑いを見てみると,あたしは全然笑えなかったことから,そうしたギャップがモロに出てしまった感じがしました。もちろん,このことから,今回の笑いがサクラ笑い(勝手に命名)だと断定するのは早計です。もしかしたら,首相答弁は本当に笑えるもので,あたしの笑いの感覚が鈍っていただけかもしれません。けれど,あの笑いが起きた後から,「首相のペース」みたいなもんが演出された感じはしました。一瞬ですけどね,一瞬。

まぁ,予算委員会で意図的にサクラ笑いなんてやってたら,本当に「なんとか劇場」になっちゃうわけで,あたしの思い過ごしだとも思うんですけど。

そういえば,予算委員会って,この他にもたまに謎の笑いが起きます。みんな,あたしの知らないところで,笑いのツボを共有しているんでしょうか。ちょっと不安になってきます。「笑い」に取り残された,という意味で。

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