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ハチクロ (10) 買った

2006年09月23日

品川駅構内 ecute にある丸善で購入。品川駅に丸善があると聞いて,さぞかし大きいんだろうな,と勝手な妄想を膨らませていたんですけれど,案外小さいお店でした。

ハチミツとクローバー 10 (10)
羽海野 チカ
集英社 (2006/09/08)

あたしゃテレビアニメを先に見てしまったので,放送を思い出しながら読みました。期待通りのフィナーレで良かったです。特に,竹本くんが新幹線で泣くシーンは,これまでの話を十分すぎる程総括していて秀逸。「誰と誰がくっついて……」みたいな,単純で機械的なお約束で終わらない,独特の余韻を残してくれたと思います。

ともあれ,9巻を読み終わったところで,もうかなりのクライマックスでしたから,10巻のページ数がどうなるのか,ちょっと気になっていたのでした。蓋を開けてみると,短編が2編。このうち,「星のオペラ」はえらくよくできていて,久し振りにスゲーと思ってしまいました(生意気だけど)。「星のオペラ」は,ドラえもんの道具を使った短編という企画だったみたい。もっとも,ドラえもんでお決まりの道具を中心にした展開なのかと思ったら,出てくる道具はあくまでも脇役,けれどかなり効果的な役割を持った脇役として出てきます。

常々思っていたんですけれど,羽海野氏の描く物語を読む作業は,パズルをカチャカチャと組み立てていく感覚に似ている気がします。パズルは読み終わって初めて完成するわけですけれど,完成した全体を構成している各エピソードが,それぞれ無駄なく全体のテーマに向けて役割を果たしている感じがするんです。読者は初め,ものすごく抽象的なイメージの世界に放り出されるんだけれども,読み終わると地上にガッチリ着地する,と,そんな感じ。その意味で言うと,羽海野氏の物語はファンシーでとりとめのない話になりがちなテーマに,説得力が加味されていて読み応えがあります。

次回作も期待してますです。

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