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『S.A.C. Solid State Society』はカッコ良すぎ

2007年03月08日

『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』を観ました。周囲の評判にしてもネットの評価にしても,評判は悪くはないようなんですけれど,うーん……どうなんだろう。個人的には,ちょっと微妙な感想です。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society
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微妙だというのは,どうもカッコ良すぎな感じがしてしまったんです。まぁ,ただカッコいいなら、それはそれで結構なんですけどね。ただ,変に社会問題らしいもんをテーマに据えたせいか,ガワはカッコいいし,よく出来ていると思うものの,テーマが現代じみている感じがしてしまったというわけです。SF の皮をかぶった現代劇というか……そんな感じ。むしろ,そういう視点を狙っているような気もするんですけれど。

テレビ版の攻殻機動隊(SAC : STAND ALONE COMPLEX)が,原作や映画版(「GHOST IN THE SHELL」「INNOCENCE」)と違うのは,この点で,むしろ徹底的に刑事ドラマ仕立てにしているところなんだと思います。ミステリーやサスペンスの要素が前面に出ていて,サイバーパンク(古)や SF 的な要素はなるべく控える,というか,そんな感じ。ただ,それにしても,最後にトグサが口にする「オレ達って何ができるんでしょうね」みたいセリフ(※正確ではありません)。これは口にして欲しくありませんでした。これじゃ,完全に刑事ドラマですもん。

個人的に公安9課は,「自分達が何者なのか」なことについて確信的な人の集まり,といった印象があるので(だから悪どいことをしてもカッコ良く見える),こういった職業的な葛藤は口にして欲しくなかったな……と思います。それに答える荒巻の言葉も,なんとなくありきたりだったし……。

もっとも,これまで攻殻を何作か見たり読んだりしている方には,どこかで見たようなシーンが随所に凝らされているし,少佐の立ち位置もオナジミなので,取っ付きはいいのかもしれません。音楽も素晴しかったです。ここら辺が感想を微妙にさせるとこで,おすすめはできるけれど手放しではなできない,みたいな感想になってしまうところだったりもします。

「INNOCENCE」にしてもそうだったけれども,草薙素子が9課からいなくなってからの話は,どうも軸が不安定になってしまう感じはします。これって個人的な思い入れなんでしょうかね。

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