Entry

ホールとフロアの絶対的隔絶という話を妄想

2007年05月03日

今日ラーメン屋に入って考えた話。

お昼どき,とあるラーメン屋のホールはとても忙しい。中華鍋を振る太郎は,フロアスタッフの次郎が受ける注文に次々と答えて,自慢のラーメンを作るのだ。今日も忙しい時間が終わって,太郎は一息つく。次郎は夜に備えて,客の少ないうちにホールを軽く掃除している。太郎は満足気。

ところが,実は太郎が受けていた注文の半分は,次郎が作った架空の注文だったのだ。現実のお客さんは,太郎が作ったラーメンの半分しか食べていない。お昼どきの忙しい時間帯にフロアを構っている余裕なんてものはないから,太郎が気付かないのも無理はない。売上も入金も,次郎がでっちあげた偽物だったというわけだ。

……と,こんな感じの話。

で,なんで次郎が架空の注文をでっちあげたのでしょう……。というところを,つらつらと考えるわけです。次郎が花子という女の子だったら,とか,太郎が職人気質の塊で次郎がそのプライドを守っている,とか。まぁ,ありきたりな設定なんですけど。

もっともこの話,ホールとフロアの関係だけじゃなくて,割とあちこちにありそうな話だとは思うんですね。単純に横領とか偽造とかいった犯罪がらみの側面ではなくて,ルーチンワークとかシステムに対する依存みたいな側面で見ると,ちょっと歯車が歯車として機能しないだけで,何かしらドラマチックなことが起きてしまう,というような……。いや,むしろ,システムの強度の方が問題になるのかな。誰かひとりがデキトーなことをしていても,システム自体は問題なく動いちゃう(架空だけど),みたいな……。

学校でも会社でもネット社会でもなんでもいいんですけれど,あるシステム上で個人が果たす役割ってなもんを考えるとき,構成員は無名や匿名である必要ですらなくて,「存在」さえしなくてもシステムは問題なく回り続けるんじゃないか,と錯覚することがあります。んでもって,そうした環境における「リアリティ」ってのはどこから生まれるもんなんでしょ……と,つらつら……。

そのラーメン屋では,太郎が花子と可換なだけじゃなくて,太郎が××くん(匿名)でもいいわけで,さらに言うと,「ラーメン屋」なるもんがありさえすればいい。ラーメン屋はラーメン屋が存在する限り,あるいは存在するだけでラーメン屋として回っていく……と,ラーメン屋ではちょっと比喩として無理が出てるんですけれど,まぁ,そんな感じです。

例えば,ネットの中で「生きる」というのは,そこら辺に対するある種の「あきらめ」というか「割り切り」というか,そういうもんと付き合っていくことなのかなぁ……と,ラーメンをすすりながら思いました。

Trackback
Trackback URL:
Ads
About
Search This Site
Ads
Categories
Recent Entries
Log Archive
Syndicate This Site
Info.
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
Movable Type 3.36
Valid XHTML 1.1!
Valid CSS!
ブログタイムズ

© 2003-2012 AIAN