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今読んでる本 - ウィトゲンシュタイン入門

2007年06月27日

いや,特に書くこともないから,読んでる本でも紹介しようか,と。

ウィトゲンシュタイン入門
永井 均
筑摩書房 (1995/01)
売り上げランキング: 19978
おすすめ度の平均: 4.0
4 断念して品位を保つ
4 独特の観点
4 立派な態度

『論考』(論理哲学論考)と読み比べながらボチボチ進めています。この手の本を知り合いの前で読むと,微妙に空気が冷えるので,コッソリと。コソコソと……。「ウィトゲン」って語感がいけないのかな……「シュタイン」の方か?(※ふたつに分けるもんじゃない)

どこかに書いたかもしれないけれども,新書の解説本を買うときに,まず確認すべきだと思っていることに,「参考文献または文献案内が充実していること」というのがあります。参考文献は,本文がいい加減なことを言っていないか検証するためってな目的もあるんでしょうけれど,「入門」の人が検証なんかできません。それよりは,むしろ芋ヅル式に関係書籍をあたるための取っ掛かりとしての意味の方が大きいと思います。

その点,本書は参考文献がとにかく多く紹介されていて助かります。そもそも新書の規模で,ウィトゲンシュタインが分かるわけじゃありませんしね。そんなもんで,本書は,一冊の書籍として読むいうよりは,複数の関連書籍を束ねるインデックスとして使うのがいいんじゃないかと思います。

「語りえぬものについては,沈黙しなければならない」でおなじみのウィトゲンシュタインは,『論考』の文体(と言えるのか?)からしてかなり取っ付きにくいわけで,解説書でも読んでなきゃやってられません。また,この頃の思想モノは,カント(ヘーゲル)以降の話として現代の思想に突入するわけですけれど,正直,カント以前を知らないと何が問題なのかすら分からないことがよくあったりします。

ここで,カント以前にまで遡って問題点を明かにするのも,話の進め方としてはアリなんだと思います。けれど,本書の場合は,著者個人の問題意識も織り交ぜて,多角的に問題を掘り起こそうとする姿勢が見られます。もともと,「考えること」は単純に歴史を辿ることではないわけで,こうした姿勢にはとても真摯なモンを感じることができます。ウィトゲンシュタイン自身の問題意識が,そういったもんに根差していたってところもありそうですが。

この頃は,ちょっと論理学にはまりぎみ。この方面の書籍も少し探索してみようかな。

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