Entry

ネットの「ノイズ」は何を志向しているんだろうの話

2007年07月26日

最初に考えていたタイトルは,「とある言論を『ノイズ』と名指すことは,『気になるけど近づけない』なる気分の表明なのか」だったけれど,あまりしっくりとこなかったので,少し話を広げて「ノイズ」そのものの話。ネットの話には「ノイズ」という言葉がたまに出てくるんですけれど,これって結局どういった環境を志向しているんだろう……みたいなことをつらつら。

念のために註記しておくと,ここでは「ノイズがあること(あるいはないこと)」について,いいとか悪いとかいった評価をするつもりはありません。「ノイズのない環境はすばらしい」とか,その反対に「ピュアな世界は不健康だ」とか,そういった話は問題にしていないということです。ただ,「ノイズ」なる言葉がどこから生まれてくるのかを知りたいだけ。

「ノイズ」に興味を持ったのは別の記事なんですけれど,ちょうどいい具合に「ノイズ」なる言葉を使っている記事と出会ったので,こちらを参照します。

RSSリーダーは、最初こそ、「読むに値するコンテンツ」の量を格段に広げてくれたように我々には見えたが、何のことはない。それはその人にとっての「読むに値しないコンテンツ」=情報としてのノイズを拾い、精神を無駄に痛めつける機会も同時に拡大したのである。時にそのノイズは、単なるノイズでは終わらずに、徒党を組んで特定の発信者に対して攻撃を行うためのツールにも進化した。

「はてなスター」を巡るコトの顛末に思うブログとブロガーの疲弊 - IT's Big Bang!

ここでは,「読むに値しないコンテンツ」のことを「情報としてのノイズ」と表現しています。ということは,「読むに値するコンテンツ」だけがネットにある(自分に見える)状態が,ノイズのない状態だと言えそうです。これが理想の状態なのかは本文からは読み取れないけれども,ともかく,現状では「読むに値するコンテンツ」が(相対的に)少ないとは言っているようです。

読むに値するかどうかは,主観的な要素が強いので,なんとも言えないんですけれど,ともかく「ノイズ」なるものは,あるよりはない(あるいは少ない)方がいいらしい。では,「ノイズ」とは何ものか。

本文から少し外れて一般的な話にしてみると,おそらく,ある言葉を使うときは「それがない状態」を裏側で前提にしているはずです。というのも,「それがない状態」がなければ,その言葉を使う必要がないし,そもそもその言葉(概念)自体ありえないはずだからです。というわけで,「ノイズ」も「それがない状態」を前提として使われているはず。「ノイズのある環境」に対置されている「それがない状態」を,ここでは「純粋な環境」とでも呼んでおくことにします。んでもって,おそらく「ノイズ」の通常の用法を考えると,この「純粋な環境」なるものが書き手にとっての目的であって理想となっているはずです。

それじゃ,ネット環境における「純粋な環境」ってのは,どんなもんなんでしょ。あまり難しく考えずに思い浮かべると,「知りたいことに直接たどり着くことができるルート(検索結果)」だったり,「自分と価値観の合わない人間と遭遇しない環境」だったり……とかいったところでしょうか。

一方で,ネットでは「ノイズ」なる言葉がいろいろな文脈で使われているみたい。あたしの思い込みをそまま使うとあまり嬉しくなさそうなので,少し用法を調べてから書いた方がよさそうですね。というわけで,今回は調べることができませんでした。中途半端だけれども,次回につづく。

Trackback
Trackback URL:
Ads
About
Search This Site
Ads
Categories
Recent Entries
Log Archive
Syndicate This Site
Info.
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
Movable Type 3.36
Valid XHTML 1.1!
Valid CSS!
ブログタイムズ

© 2003-2012 AIAN