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勤労所得が運用所得に勝るという幻想

2007年08月19日

今さら言うことでもないんですけれど,「汗をかいて働いた収入で暮らすべきだ(特に日本人は)」みたいな話が大手を振ったことがあって,某政治ジャーナリストさんや経済評論家さんが,ご隠居の印籠のごとく使っていたことがあったのでした。当時は(といっても数年前だけど),ホリエモンやらなんやらがお金やら株式やらをグルグル回したり,コマ切れにしたりしていたもんで,上の文句はそれについての文句だった覚えがあります。

これは,元はといえば,企業の経営体質からいって,営業による利益ではなく株式分割や資金運用による利益が大きいのはどうなんだい,ってな話なわけで,個人の資産形成の話とは別個の議論だったりします。

ところが,それがどういうわけだか,「汗をかいて……」のフレーズは,上記のような一般論に転化してしまった。

「汗をかいて働いた収入で暮らすべきだ」というのは,勤労所得で暮らすことなわけですけれど,これだけで暮らすということは,つまるところ,タンスにお給料をしまっておいて,その中のお金で生活するようなもんです。銀行に預けたら,金利(運用所得)が付いちゃいますから。

んでもって,この金利でもってガッチリ資産形成したのは,他でもなく「汗をかいて……」とか言っている人達だった。5%とか6%とかいった,今では考えられないような金利の時代では,複利運用して寝かせておくだけで,庶民でも億単位の資産を形成できる。つまり,彼らの時代はそういう時代だったわけで,ガッチリ運用所得でもって稼いだ人達だったのでした。そんなもんで……まぁ,なんつーかその……「オマエガイウナ」とか思っちゃうわけです。

まぁ,そろそろ,あたしの定期の満期が来るので,ボチボチそんなことを思っただけです。金利は0.25%……あほくさ。

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