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本日のあーあ言っちゃった - 昔のテレビ視聴者は大人だった

2008年04月02日

ちょっと前の話だけれど,次の話から。

昔のテレビの視聴者は「今より大人だった」と堀さんは言う。「ぼくらが子供のころは、テレビには嘘が混じっていると分かっていた。でないと『川口探険隊』なんか見られない。内容が真実かどうかは分かっていて、それがどれくらい面白いかが大事だった」(堀さん)

「日本のコンテンツ、ネットのせいで沈む」とホリプロ社長 (1/2) - ITmedia News

あーあ……言っちゃった。この脈絡で「大人」とか言っちゃだめだよなあ……。『川口探検隊』が嘘番組だってのは今の人でも分かるわけで,そんな子供だましの番組に手を叩いて喜んでいたことを「大人」だというのは,変な話です。どう考えたって,昔の子供よりも今の子供の方がメディアに対する目が肥えているんだから,それを覆すのは土台無理な話。しかも,「大人」なんて言葉を使っちゃうもんだから,二重にトホホな感じがします。

で,定額料金で利用できるネットと,テレビ番組を一緒にするな!な,いつもの議論が。

加えて、消費者はテレビやネットを誤解していると指摘する。「テレビのモニターとPCのモニターを同じだと勘違いし、『テレビで無料で流せるものがなぜネットにも出せないのか』と言ってくる。しかしテレビは無料ではない。スポンサーがCMを流す時間を買っているのだ」(堀さん)

「日本のコンテンツ、ネットのせいで沈む」とホリプロ社長 (1/2) - ITmedia News

あたしゃこの議論を見ていていつも思うんですけれど,テレビって割高だと思うんですね。たしかにテレビ番組には膨大なお金がかかってるわけで,それはネットのコンテンツとは違う。だから,テレビのコンテンツもネットに流せ,な話が難しい,といった主張は正しいんだと思います。けど,その番組は,そんだけ膨大な予算をかける程すばらしいもんなのかい……?とか思ってしまうわけです。

テレビ放送事業はひどい寡占状態ですから,お金がかかることは分かるけれども,それがそのコンテンツに対する適切な額なのか,までは把握しようがありません。スポンサーにとっては,お金をかけるだけの価値があるかもしれないけれど,視聴者にとってはどうなんでしょ。

「2001年に『Net-TV』というグラビアアイドルの有料コンテンツをやったが、すでに撤退した。消費者はいいものが見たいのではない。無料コンテンツが欲しいだけだ」(堀さん)

「日本のコンテンツ、ネットのせいで沈む」とホリプロ社長 (1/2) - ITmedia News

で,実際,視聴者が主たるアクターであるオープンな市場に,自分とこのコンテンツを出してみたところ,その価値は思ってたほど高くはなかった……とかとかとか……。そんな勘違いが,テレビ側にないと言い切れるでしょうか(※引用は2001年とのことなので,ネットは今ほど普及していないことに注意)。オープンな市場の消費者が,安くて優良なコンテンツを求めるのは当然の話なわけで,無差別曲線に乗っかる他のコンテンツがあればそっちを選ぶ。もちろん,違法なのはいかんと思いますけどね。無差別曲線に乗っかるのは,そればっかじゃないだろう,と。

とりあえず,テレビがこれから残っていくためには,オープンな市場であっても消費したいコンテンツを,日々生み出し続けることが必要なんだと思います。まぁ,当たり前のことなんですが。ただ,ネットのコンテンツは,ひとつが死んでも他がその屍を乗り越えた他のコンテンツが無限にやってくるわけで,常に戦い続けなくちゃいけない。これも,一般民間企業では当たり前の話なわけですけれど,引用みたいな話を見るたびに,「こいつら自覚あるんかいな」とか,思ったりするんです。

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