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本日のつれづれ - レビューを読んでから本を読むのってつまらなくないんだろうか

2008年04月05日

レビューで「つまらない」の表明は意味がない,の話を読ませていただいて……。

思うに、サイト読者のことを考えるなら、「つまらなかった」というだけの感想は必要ないと思うんですよね。だって、役に立たないから。役に立たない、とぼくは思っている。

なぜなら、現在、1年間に約7万冊の本が出版されているといわれているからです。「Something Orange」のようなサイトを訪れる読者は、この7万冊の蓄積のなかから読むべき本をさがそうとして訪れていると考えてもいいでしょう。

個人サイトで「つまらなかった」と書く必要はない。 - Something Orange

あたしの場合,本は自分の「読みたい本リスト」から義務として(というか,当然読むべき本として)選ぶ場合と,立ち読みでパラパラとやってその場で買う場合があります。他人のレビューを読んで読もうと思うことはあまりないし,献本(!)で読むなんてことももちろんありません。「読みたい本リスト」も,他の本で言及されていた本から芋づる式にたどることが多い(東浩紀→デリダ→フッサールとか,斎藤環→ラカン→フロイトとか)。

そんなもんで,他人のレビューを読んでから本を読む人ってどんな人なのか,まったく想像がつかなかったりします。レビューって,その本を読んだ人が読むもんで,仮に未読の人が読むもんだとしても,「本を選ぶための材料」というよりは,「その本を選んだレビュアー(の言)を読むため」もんなんじゃないか……と。

多分,レビューあるいは書評ってのは,その本に仮託して自分を語ることなんだと思います。で,それを他人に聞かせる場合もあるし,自分に聞かせなおして満足している場合もある。ぶっちゃけて言えば,自慰みたいなもんです。他人の自慰そのものを見ても面白くないけれど,そのネタを共有するのはうれしい(側面もある)……といったところか(オゲレツ)。ともあれ,そういった側面からみれば,「つまらない」な書評も「面白い」な書評も大した違いはないと思うんですね。また,書評も感想も批評もレビューも,どれだけカジュアルにあるいはリジッドに自慰をこいているか,くらいの違いしかない……とか言ったら乱暴か。でもそう思います。

ただ,単純に「つまらない」や「面白い」だけしか書いていない評は,評以前の問題としてコンテンツとしてつまらん,というのはあるのかも。また,本を通じて話題を共有したい!とか思っている人にとっては,「つまらん」の一言で共有するよすががなくなっちゃうことから,「役にたたない」と思うこともあるのかも。

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