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本日のネットつらつら - 電凸の法律

2008年05月06日

こちらの話を読ませていただいて。

もう少しいえばそうした発言に対して「これは非道い」という発言の自由も含めて保証されている。一方だけを禁止したり抑制したりは出来ないよね。

誰が何を何処でどんな発言をしても「自由」なら電凸の自由だってある筈。

言論の自由と発言責任と連座制 - 煩悩是道場

ネット上の言論で,他人の名誉を毀損したら(刑事法上の)名誉毀損罪なり(民事法上の)損害賠償責任なりの責任を負うのと同様に,「電凸」と称して他人の業務を妨害すれば,(刑事法上の)威力/偽計業務妨害罪なり(民事法上の)損害賠償責任を負う。

一方,電凸が,表現の自由(憲法21条)に伴う「取材活動」だ,と主張したとしても,取材活動そのものに表現の自由は直接適用されないし(「尊重に値する」:外務省秘密電文漏洩事件(近畿大学大学院)),発言者が所属をネット上に晒していることも,違法な電凸の違法性や責任を軽減する事由にはならない。つまるところ,犯罪なり不法行為なりの構成要件に該当する電凸を法律上正当化することは,言論でもって他人を誹謗中傷する行為を正当化することよりも,難しいし分も悪い。

ちなみに,老婆心だかなんだか分からないけれども,「電凸に気をつけなさいな」みたいな発言をする場合も,「害悪の告知」に当たれば脅迫罪に該当する可能性がある(「出火お見舞い申し上げます」の紙片を入れる行為が脅迫罪に該当する,という判例があった気がする)。炎上中に「気をつけなさいな」な発言をする行為は,「害悪の告知」に当たる方向に傾くんじゃないだろうか。

考えるべきなのは「電凸」のような行為は「アレな発言」が起きたときには発生するものなのだ、と捉えた上で「ではどのように対処するべきなのか」であって、「電凸」をするような輩に対してモラルだのマナーだのを守らせようとする事ではないように思うのだけれど、どうだろう。

言論の自由と発言責任と連座制 - 煩悩是道場

引用 ululun さんの言うように,モラルや規範云々はともかく事が起きた後のために策を打っておくべき,という話は重要なことだと思うし,実名を晒してネットに出てくる人はやっておくべきことだとは思うけれども,そのこととは別に,モラルなり問題になる規範なりについては,やはり議論しておいた方がいい気がします。それは,電凸に対する抑制(「……するな」の規範を与えること)というよりは,モラル上・法律上の事後的な対抗手段を,実名の書き手に与えるため。受け身だけではなく,反撃もできる,と。裁判になれば相手の実名も公開させられるし(これは半分ジョークだけど)。

それにしても,「○○な人は……されても仕方がない」みたいな言い回しって,いつ頃から出てきたんだろう。事後追認の弁舌テクニックとしては優れているけれど,これほどいい加減に(証明もなしに)主観的な印象を一般規範に昇格させる方法もあまりないんじゃないかと思います。こゆこと言う人は一歩引いて見たほうがいいと思う(※ululun さんのことじゃありません)。

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