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本日の文化つらつら - Culture First と「文化」のこと

2008年05月07日

Culture First ~はじめに文化ありき~」なる圧力団体(最近は利益団体とかいうんだっけ)ができたんだそうで,要するに,iPod の分け前を(補償金という形で)オレたちにも分けてくれよーな団体みたいなんですけど,まぁ,なんつーか,なんなんでしょうね。消費者から見たら,池田氏の言うとおり,コンテンツで許諾料を払って,iPod にも補償金を支払って……ってなことになるわけで,つまるところ二重取り。

あたしの理解の仕方だと Culture First ってのは,今時の基盤技術についていけなくなって,新しいビジネスモデルを作れなくなっちゃった人たち,といった見方になっちゃうんですけど,これでいいのかしらん。著作権制度のような「制度」に守られないと生きていけない「文化」なるもんは,ただの延命措置なわけで,同制度が施行されたところで,いずれ廃れると思うんですけれど,こういう見方もあってるかしらん。

あたしゃ,この話を,池田氏が主張するような「文化は共有財産」(文化は誰のものか論)みたいな話に解消するもんじゃないと思っているもんで(答えが出ないから),なるべくそっちの方向に議論は進めたくないんですけれど,実際のところ,現在の基盤技術が元になって廃れるのは,「文化そのもの」ではなくて,「文化を担ってきたと言われている人たち」なんじゃないかと思っていたりします。楽観的と言われるかもしれないけれども,基盤となる技術が変化しても,それに適応しつつ,けど不思議と同一性を保っている当のモノってのが文化だと思ったり……とも。

厄介なのは,こうした「文化同一性」が「国家の同一性」と相似形をなしてしまうところ。近頃のアニメについての話にしてもそうだけれども,文化的な側面からナショナリティをあおる文句ってのは,やや左翼っけのあるあたしとしてはあまり面白くありません。

近頃は,日本大好き!とかいった文句が錦の御旗になっちゃう風潮があるからなあ……Culture First としてはこれ以上ない戦略だと思うけれども,やり口はどうなんだろう,とか思ったりします。

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