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電凸の質問内容を評価してみるぜ!の企画案

2008年05月25日

連日,NHK のニュースで大相撲の話題があるんですけれど,このインタビューがへたっぴで,どうにもいかんともしがたい。先日,琴欧州が負けたときのインタビューでも,

優勝を意識しすぎましたか?

なんて,阿呆な質問をしているもんで,他のチャンネルに変えちゃいました。露骨に誘導尋問だろう……それは。人からアレコレを聞き出すことを生業にしている某氏(※マスコミ関係ではない)も,近くで一緒に見ていたんですけれど,彼も苦笑。曰く,「うちの仕事だったらプロとして失格だけど,まぁマスコミだからねー」とのこと。

この他にも,今日は,NHK のニュースで「後部座席のシートベルトをつけましょう」な話題があったんですけれど(道交法の改正話),その質問もひどかった。シートベルトをつけないスタントマンが後部座席に座って,衝突実験するイベントを紹介してたんですけれど,ボンネットに投げ出されたスタントマンに驚いていた観客への質問。

やっぱり,後部座席でもシートベルトは……

何が「やっぱり」なのかよく分からんし,第一,この「……」(←回答を促す沈黙)はなんなんだ……。「つけた方がいい」と続けるしかないじゃんかよ。

インタビューにもとづく取材なり分析なりというのは,聞き出す目的を決めてから,適切な質問を選んで質問し,得られた回答から分析を加えるのが常道だったりします。当たり前ですよね。自分で勝手に作ったストーリーを,被質問者に押し付けるものではありません。上記のような阿呆な質問は,分からないことを他人に尋ねる姿勢からは程遠いわけで,単に,自分が作ったストーリーに「お墨付き」をもらいたいだけだったりします。横着極まりない。

翻って,電凸の質問を見ていても,結果がはじめから設定されているものが,少なからず見つかります。社会正義なるもんを標榜するのは結構なことだけれども,これじゃ説得力はありませんよ,というもの。電凸の質問を評価する際に,何を基準に「ダメな質問」と判断すべきなのか,思いつくもんを挙げてみます。

  • どのような目的で取材するのかを明示しているか。
  • 上記目的に即した質問をしているか。
  • 上記目的は単なるクレームではないか(クレームを質問の形にしているだけではないか)。
  • 質問を受けた人が当該問題についてどのような処分権限を持っているかを明示しているか。
  • 他で調べれば分かることについて質問していないか。
  • 質問者は質問する分野について一定の背景的知識を持っているか。
  • 質問されても回答しようのない内容を質問していないか(例:事情を知る立場にない人に質問する等)。
  • 質問内容が,ひとつの方向にしか回答できないものになっていないか(誘導尋問になっていないか)。
  • (礼儀として好ましいことに)相手に時間を割いてもらっていることに対して配慮があるか(社会正義だけで全てを正当化することはできない)。

よく,「質問される側にとっても気づかなかったことを掘り起こすような質問は,いい質問」とか言われることがあるけれども,これは芸能人や政治家のように,回答するにあたってかなり裁量を与えられている人についてだけあてはまるもんなんだと思います。一般に,電凸で電話を受けるような人は,当該問題についてどうこうできる立場にいる人じゃありませんから(つまり電話番),その人が問題を掘り起こしたとしても意味がない。むしろ,無駄な質問だと思います。

また,インタビュアーがうまい具合に動員されて,被質問者の広告塔になってしまっていることも,しばしばあるみたい。接触する以上,自分が取り込まれることも十分認識しておいた方がいいと思います。特に,社会道徳のようなもんを錦の御旗として立てる場合,この「道徳」なるもんは自分が思っているほど確固たるもんじゃなかったりします。自分が描いた通りのストーリーが,インタビューを見た人で再現されるとは限りません(青くせえことを錦の御旗に立ててるこいつは何もんなんだ?とか思われることもある)。

インタビュアーは,一方的に評価する立場に立つことはできないわけで,インタビューしている人として,他から評価される対象になります。んでもって,それは,見方を変えれば,他の人にとって書くべきネタの対象になるということでもある。誰かやってくれないだろうか,優秀な電凸ランキングとか。

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