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昨日買った本 - 『プログラミングのための線形代数』

2008年06月05日

読もう読もうと思って読んでなかった本。まだ半分くらいしか読んでないんですけど,いい感じです。

プログラミングのための線形代数
平岡 和幸 堀 玄
オーム社
売り上げランキング: 3694
おすすめ度の平均: 5.0
5 画像をいじっていて線形代数が必要と成った人向け
5 線形代数の概念が分かります
5 専門家の雑談満載
5 しばらく図書館で借りてましたが・・・。
5 良書だがプログラミングのためというよりは線型代数の入門書

線形代数ってのは,コンピュータでちょっと難しげなことをやろうとすると必ず出てくるもので,信号解析の領域でも暗号化・符号化の領域でも,はたまた設計理論の領域でも,とにかくあちこちで使われていたりします。代数やらベクトルやらが分からないと,その手の本は満足に読めないわけで,ある程度読めるようになるには,それなりの知識が必要だったりします。こゆのは読解力でどうにかなるもんじゃない。

あたしはというと,高校数学の(旧)代数・幾何と,ちょっとだけ数学で受験勉強,それに大学の教養で線形代数の単位を取ったくらいなので,まぁ要するに素人です。けど,本書は高校数学程度の知識からでも十分ついていける内容。ただ易しいだけじゃなく,ちゃんと目標を設定して進めているところもグッドです。

なお、目標レベルに応じて、次のように読み飛ばせる構成にしています(細かい章立てについては目次を参照してください)。

レベル1
信号処理やデータ解析など、線形代数を道具として使っている本の数式を追えるようになりたい
レベル2
線形代数を道具として使っている本の意味がわかりたい
レベル3
自分で計算ができるようになりたい
レベル4
大規模行列計算の世界に踏み込みたい
『プログラミングのための線形代数』(平岡和幸,堀玄,オーム社,2004年,pii)

ただ,プログラミングするにあたって,これだけで線形代数周りの計算ができるかというと,ちょっと足りないところがあったりします。それは,数値計算の話。本書でも明言しているんですけれど,ここら辺は他書を参照する必要があります。

一方,本書は全体的に,「数理のプロが教える」といったところを,暗黙的にか明示的にかほのめかしているところがあるもんで,微妙に数理的権威みたいなもんが垣間見られたりします。「素人向けに」簡単な説明をすることをウリにしておきながら,他の「数理のプロ」が発するであろうクレームにも配慮して,目配せを送っているところに,ちょっとニヤニヤ。こういった,なんだかよく分からんけどあるらしい権威に対して,エクスキューズをまとう姿勢って,理数系の一般向け書籍には割と多い感じがします。当の「素人」からすると,「あ!今向こう向いた!」ってのが分かっちゃうもんで,この点はなんだかなぁ……な感じ。

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