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秋葉原通り魔事件雑感 - 劇場型犯罪との絡みでつらつら

2008年06月10日

秋葉原の事件は,今夜の NHK News Watch 9 で東浩紀氏が述べていたように,劇場型犯罪の要素が少からずあったんじゃないかと思います。秋葉原は,あらゆる意味で若者にとっての劇場になっている。それは,インタビューに嬉々として答えている人間を見ても分かります。

劇場型犯罪(げきじょうがたはんざい)とは、あたかも演劇の一部であるかのような犯罪のこと。世間、企業などを舞台とし、実行犯が主役、警察が脇役、マスメディアの人間や一般人が観客、という構造になっているものが多い。犯罪が行われているにも関わらず、人々がそれを見世物として楽しむという行動が見受けられるのが特徴である。

劇場型犯罪 - Wikipedia

ここであたしは,インタビューを受けた人が不謹慎だとか責めるつもりは,あまりありません(見てて気持ちのいい態度じゃないことは確かですが)。こうした犯罪は,そうした演出の下に実行されるものだし,秋葉原にはそうした演出が揃っている,といってもいいんじゃないかと思うからです。

これはあたしの妄想ですけれど,今回の事件は犯人が主役を買って出たというよりは,主役にさせられた印象が強かったりします。つまり,「目立ちたい」とか「世間に何かを訴えたい」とかいった,劇場性を利用した具体的な目的が感じられない,ということ。ただ,何かしら(社会?職場?)に対する怨嗟を晴らす場所=舞台として,秋葉原が選択された。この選択を誰がした(させた)のか,微妙に気になるわけです。

もしかしたら,裾野の彼から見た「東京」が秋葉原とイコール関係にあっただけなのかもしれませんけどね。しかし,また逆に,秋葉原という文化の構造が,そうした犯罪を誘引するものだったのかもしれない,とも思える,と。秋葉原をみんなが劇場に仕立て上げている。もちろん,それが犯人の罪責を少しも軽くするもんじゃないことは,当たり前の話ですが。

話は変わって,今回の事件を通じて,まず確実に言えることは,またしばらくオタクが受難の日々を送ることになりそうだ,ということ。宮崎事件以来,周期的にやってきた受難がまた来るんだろうな,と,じじいは昔を思い出すわけです。で,また「規制!規制!」と規制屋さんが声を荒げると……。格差云々の話は,おそらく隅に捨て置かれることになって,訳の分からん規制や警戒だけが残る……と。もう何遍見たことか。

大体,今回の事件で東氏がコメントを求められている時点で,ある種のバイアスを感じます。「今回の事件は,我々常識人とは異なる異常性格者(ひいてはオタク)がしでかしたことなんだ」とかいった,「仕切り」付きの総括があるようなら,十分に注意した方がいい。まぁ,注意したところで,どうにかなるってもんでもないんでしょうけど。

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