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スパムブログの話でつらつら

2008年07月14日

ニュースウォッチ9でスパムブログの話があったんですけど,くだらないことしか言ってなくて,もうゲンナリです。以下,田口キャスターが大体言っていたこと。

現在ブログには法的規制がなく,増える一方なんですね。まずは業者がこうした(迷惑)ブログを書かせないように管理していく必要があると思います。

口を開けば,法的規制か技術的手当て……。サルでも言えます。うちのサイトみたいに,業者が絡んでいないサイトはどうするんだ,とかいったツッコミはさておくとしても,ネットが「公共のモノ」になってきたと思ったとたんに,何の恥じらいもなく,「こちら側」の理屈が口にされちゃうわけで,なんともトホホです。つか,そんなに目立つか?スパムブログ?

ネットの利用形態にも依るんだろうけれど,ブログは,大抵どこかのポータルなり信用のおける(人気のある)サイトなりを通じて閲覧されている雰囲気があります。たしかに検索サイトから来る一見さんもいるけれども,そういう人はそれなりの覚悟(検索先のサイトにそれほど期待を持っていない状態)で閲覧しているんじゃないでしょうか。少なくとも,あたしゃここ数年,スパムサイトにお目にかかったことはほとんどありません。

つわけで,スパムサイトがネット利用者の不便になっているってな話は,にわかに信じがたいです。エロサイトのだましリンクと同じ水準でしょ?といった感じ……うざったいけど法的規制とか言うほどのことか,と。

で,ニュースウォッチ9では,こんな話も出てくる。

ブログを金儲けの手段にするなんて許せません!

これにしたって微妙だぞ。お金は汚い論ではないにしても,大抵のブログにはお金が絡んでいます。有用な情報にそれなりの対価が期待されても,それは不当な金儲けではありません。で,有用な情報かどうか,といった基準は,実のところ誰にも分からない。

問題は,有用かどうかが分からないために,「できるだけ放置」の方向で進んできたネットが,本当に無意味なスパムブログを淘汰しきれていないところにあるんじゃないでしょうか。しかし,これこそまさに,検索サイトが当初から問題としているお題なわけで,突き詰めるとキリがありません。消費者的な立場から,不毛な社会問題/運動にするよりも,賢い閲覧者を醸成する方がコストも余計な規制もかからなくて,いいんじゃないか,と。下手に消費者の不便なるもんを口にすると,規制の口実を与えるだけです。

一方,ブログを広告システムとしてみた時の問題として,広告会社と広告主との間で揉め事が出てきそうな感じはします。スパムブログ経由で来る客は,優良な客じゃない,みたいな。でも,これにしたって,広告会社と広告主の問題なんだから,単純な契約問題になるはず。

なんつかですね,もうネット全体を論じて,秩序とか作法とか言ってるような時代でもねいんじゃないか,とか思うわけです。そんなこと論じても,「僕には世界がこう見える」くらいの意味しかない。

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相対化されたインターネットにおいて,なお,法や統治機構をちゃんと考えるとするならば,従来の考え方ではなかなか難しいと思っています。興味のある方は,上記の書籍あたりを参照してみてはどうでしょ。

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