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本をたくさん読むと動員されにくくなるよ,という話

2008年09月21日

こちらから。

本を読まない人間を軽蔑していた。

こいつまったく勉強する気がないな、と。

私自身、月に20??30冊は読む。

けど、本を読まない人間にいくつか反論されて、言い返せなかった。

いわく、「そんな本読んでなんの役に立つの?」

本を読まない人間

月に20~30冊をコンスタントに読むってのはすごいなぁ。以前はそれくらい読んでたけど,最近は月10冊ちょっとくらいが限界だと思う。もっとも,あたしの場合,この頃は読む冊数をあまり意識していなくて,その代わりに,じっくり読む本を常に2~3冊くらい持っておくようにしていたりします。それ以外の本はお菓子感覚で,「読書」の中に含まれていない感じです。

たとえば,今じっくり読んでるのはこちら。行きつ戻りつ,2ヶ月くらいかけて読んでいます。

異常者たち―コレージュ・ド・フランス講義1974‐1975年度 (ミシェル・フーコー講義集成)
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こゆのを何で読むのかというと,あたしの場合は,その人の言うこと(書くこと)に興味があるからで,さらにいうと,こゆのを読んだ人が言うこと(書くこと)に興味があるからです。そうした具合に,自分以外の他人が言っていることに耳を澄まして,自分の考え方とすり合わせるのが,読書だと思うんですね(内的対話とかいうのか?)。ロマンチックに言えば。

もう少し実利的なところで言うと,本を多く読んで役に立つと思うことに,「偏った価値観や考え方に流されにくくなる」ってのがある気がします。あたしの通っていた大学では,某セクトや某新興宗教がいまだに活動していて,毎年人生を台無しにする新入生が数名出るんですけれど(近頃はおとなしくなったのかな),極端な話をすると,こういうもんに対する耐性が身に付くと思うんですね。言ってみれば,「思想免疫」といったところ。もちろん,こゆ効果を得るには,幅広く読む必要があるんだとは思います。たくさん読んでいるとしても,同じような本ばっか読んでるとしたら,逆に偏った思想を強化してしまう。

また,このような実利は,ブログをはじめとしたメディアから発せられるアジテーションに動員されにくくなる,といった実利でもある。実のところ,このブログでも,なかば確信的にアジってるところがあったりするんですけど,そゆのにも動員されにくくなりますよ,と。まぁ,うちんとこごときに動員されているようじゃ,思想免疫は平均以下なんでしょうけど。

引用エントリに対するブクマの反応を見ていると,「実践にまさる勉強なし」みたいなもんがあったりするけれど,こゆ主題そのものがそもそも「ありがちな言説」なわけで,いろいろな意味で偏ってるなぁとか思ったりします。逆に,出自が分からない発言をする人ってのは,ものすごく興味がわきます。僭越ながら,耳を澄ますに値する人ってところ。

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