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ホウレンソウを適用できる場面についてつらつら

2008年09月23日

報告・連絡・相談,略して「ホウレンソウ」は,組織における意思伝達の基本と言われているけれど,要するに権限が与えられていないということなんでねいの?というこちらの話。

権限と責任が委譲されているのならば、
ほんと「レン」(連絡)だけでいいよなあ。
本当に権限と責任が委譲されいれば、
言われなくても、あちこちと相談(情報収集)するし、
そのための報告もするしな。

[を] 報告・連絡・相談(ホウレンソウ)が重視される会社は…

あたしが聞いた話(!)で,もっと正確に言うと,「○○君これやっといてね」の一言で責任は委譲されるけれど,権限はホウレンソウでもって委譲されないって感じだと思う。ひどい話です,ほんと。

で,それはともかく,ホウレンソウでもって一番困るのが,権限の(真の)主体である上司(ホウレンソウの相手)だけが,話についていけていない場合です。これは,あたしがかなり前に経験したことで,某プログラムの設計書をレビューしてもらった時の話。厳密にはホウレンソウじゃないんですけど,こんな話がありました(もう時効でしょう)。

あいあん: データベースから取得したデータは,1件ずつ構造体に入れて連結リストで管理します。
れびゅあ: ん?連結リストって何よ?
あいあん: は?連結リストというのは,こういう構造のデータで……(←図を描く)
れびゅあ: なんでこんな構造にしたのよ?この構造,あいあんさんが考えたの?
あいあん: いや……普通によくある構造ですよ。削除や挿入が速いし,頻繁にデータの件数が変わる今回の要件でも効果的だと思います。
れびゅあ: ふーん……でさ,この連結リストってやつなんだけど(以下略; 連結リストの説明に数時間)。

その時はペーペーで,指導してくれる方に教わりながら設計したんですけど,その方はもちろん,れびゅあ(まぁ上司です)以外のメンバは,当然連結リストを常識として理解していたのでした。レビューを通らないと製造に入れないし,レビューを通すには,超ど基礎のデータ構造の説明に工数を割かなくちゃいけない,というジレンマに……。つか,れびゅあいらなくね?みたいな。

組織はリスクの分散と分業の効率化のためにある,とか言われているわけですけれど,例えば,ソフトウェア開発の現場では,分業が進むと,それとともに専門化も進んだりします。専門化が進むってことは,それをまとめる人間にも一定以上の専門的な水準が要求されるわけで,そのような水準を満たさない人は,かえって組織の動きを鈍らせてしまう。

おそらく,ホウレンソウを効果的に適用できる場面ってのは,上司も現場で活動していて専門性を備えている専門的なチームか,誰がやっても同じような結果になる機械的単純労働のメンバをまとめる場合に限られるんじゃないだろうか。特に,ソフトウェアの開発におけるテクニカルマターの場合,ホウレンソウの相手は,ライン上の指示関係にいる人ではなくて,スタッフ部門にした方がいい気がします(参照:ラインアンドスタッフ - Wikipedia)。おそらくそういうところも多いんでしょうけど,例えば,プロジェクトマネジメント周りの話はライン部門の指示者に報告するけれど,テクニカルマターはスタッフ部門の人間が担当する,とかとか。

実際,喫煙所や休憩所で作られるインフォーマル組織は,そうしたスタッフ部門の代替として機能していることがあったりします。本当の意味でのホウレンソウが行われていることも珍しくないわけで,まあなんだかね……といったところ。

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