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要約配信のフィードを読んでいる読者は配信元サイトに向かうのか

2008年10月25日

2年くらい前からか,フィード論争なんつものがあって,要するに全文を配信するのがいいのか(以後,全文派といいます),要約だけを配信するのがいいのか(以後,要約派といいます),みたいな話なんですけれど,この頃ちと思うところがあったのでメモ。まぁ,みみっちい話なんですが。

要約派が読者に対して想定/期待している行動パタンというのは,おそらく次のようなもんなんだと思います。

  1. フィードリーダにフィードを登録する
  2. フィードリーダで要約を読む
  3. 面白そうだと思うエントリを見つける
  4. 配信元サイトで記事全文を読む

しかし,あたしの場合,エントリを読むためだけにこんな面倒な行動は取りません。1から2まではやるけれど,本家サイトには向かわない。なぜか。面倒だから。

配信元のサイトを見に行く時は,コメントやトラックバックを読みに行くときか,その記事を引用するエントリを自分のサイトに書くときくらいです。でも,これは,全文配信しているところでも同じこと。こういう使い方をしている場合は,むしろ全文を配信しているところの方が,事前に把握している分だけ,配信元のサイトに向かいやすい。

要約派は,上のような行動パタンをほとんど無条件に想定しているけれど,こうした読まれ方は,あたしの場合を差っ引いても,あまりないんじゃないだろうか。それは,大抵の要約配信が,呼び子としての役割を果たしていないことから伺える。どういうことかというと,配信元サイトに誘導・誘引するだけの工夫がないということです。

この点で,サイトに誘導する手法として似たようなものに,テレビ CM の Web プロモーションが挙げられます。「続きは Web で!」とかいったアレです。Web プロモーションは,AISAS 理論® にいわゆるところの,少なくとも Act(4番目のA)まで進まないと ROI に反映されないわけですけれど,個人サイトのフィードの場合は Search(3番目のS)まで進めば目的を達したと考えていいんだと思います。

しかし,今の要約フィードには,配信元サイトに誘引するだけの力がない。というのも,要約といっても本文を一部分だけ機械的に切り抜いただけのものが大半で,ほとんど「要約」になっていないから。配信元サイトに誘引する際の競合相手は,外でもなく全文派のフィードも含めたフィードリーダの登録サイトなわけで,大げさに言えば,有限な閲覧者の手持ち時間をフィードリーダの登録サイト相互間で奪い合っているわけですけれど,こんな大雑把な要約フィードに,注意(Attention)や興味(Interest)を勝ち取るだけのポテンシャルがあるのだろうか。あたしはないと思う。

また,要約配信されたフィードの読者が,配信元サイトにアクセスする場合,「ハズレ」を引くリスクを織り込んでいることも忘れちゃいけません。ハズレをなるべく引きたくない場合,得体の知れない要約エントリを踏むようなことはありません。

要約をフィードのメインとして掲載するなら,ちゃんとした要約を掲載するのが最低限の条件だと思うんですけれど。ちゃんとした要約を載せるくらいなら,全文を配信する方が楽ちんだったりします。うちのサイトも,機械的に切り抜いたフィードを配信しているわけですけれど,このサイトにアクセスするのは稀なはず。このエントリのこの部分まで読むこともまずないと思う。多分。

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