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技術系書籍の読み方とか少し

2008年12月13日

昨日知人と話していて,技術系書籍を読むのが億劫だみたいなことを聞かされました。こんな話。

400頁の書籍を読むには,1日10頁を40回繰り返さなくちゃいけないだろ。1ヶ月に読む日が20日間あるとすると,1冊読むのに2ヶ月かかるって計算だ。オレ三日坊主だからなー……続かないよ。

技術系書籍に限らず,こゆ話はよく聞くんですけれど,個人的に,1日10頁みたいにノルマを区切る読み方はあまりしない方がいいんではねいだろうか,と思ったりします。というのも,10頁みたいな数字に根拠はないし,頁を進捗の単位にする必然性もないから。

こゆ数字や単位(1日10頁)が,読書の進捗の指標にされがちなのは,おそらくキリのいい概念なんだからだと思います。分かりやすいですもんね。「1日」にしても「頁」にしても「頁数」にしても。しかし,大抵の書籍は,内容の濃淡(重要な箇所とそうでない箇所)が一様だってことはありません。ほんの数頁を何日もかけて読まなきゃいけないこともあれば,1章まるまる半日で読んでしまうくらい内容が薄いところもある。頁数を読書進捗の単位にするってのは,分かりやすさだけでそうされてる(と思う)わけで,読書を変なルーチンワークにする悪習慣だとすら思います。進捗管理のしやすさが読み方を決めてしまうのは,本末転倒な話。

ということで,個人的におすすめな読み方を少し紹介します。あたしゃ普段「いついつまでに読む」みたいな目標は立てないんですけれど,立てるとしてもそれなりに進捗管理できるんじゃないかと思います。

  1. 目次と前書きを読んで,次のことを確認する。
    • 何について書かれた本なのか(主題)
    • 主題に対してどういう順番で説明されるのか(構成)
    • 目次と前書きに分からない言葉があるか,その言葉は重要そうか→メモっとく
  2. 1. で確認した事項をもとに,力点を置いて読む箇所にあたりをつける。あたりをつけられないときは,どこら辺の記述が面白そうか,予想するだけでもいい。
  3. 本文を読む(1回目)。これはスキミング(さっと読み)で時間をかけない。本屋の立ち読みのようなイメージで,どこにどんなことが書いてあるのか,漠然とイメージできればいい。可能ならば,2. と同じように,力点を置いて読む箇所をメモっておければなおよし。長くても1時間で1冊くらいの感覚で。
  4. 本文を読む(2回目)。大体全体像が見えていると思うので,重点的に読む箇所を重点的に読む。ここは精読。どうでもいい箇所は,それなりの注意力でもって読む。進捗管理するときは,頁数ではなく,上記で把握したテーマのまとまりごと(「今日は『メモリ管理』のうち『仮想メモリの概要』を極めるぜ」とか)にする。
  5. 最後に読んだあと,自分の言葉でまとめを書けたらいいのかも。

あたしの場合,本屋で3くらいまでやってしまうので(立ち読みで(←!)),購入してからの読みは,4. 以降です。こゆ読み方だと,どうでもいい箇所とじっくり読むべき箇所があらかじめ分かっているので,能動的に読むことができる。ポイントは,できるだけ早く書籍の全体像をつかむこと。書籍のどこに何が書かれているのか,地図作りをしておけば,効率よく読むことができるというわけです。

もちろん,こうした読み方ができるのは,技術系書籍をはじめとした体系本の類です。小説や哲学書なんかでは多分できないし(つまらなくなる),いろいろな読み方が許されるんだと思う。また,上の読み方は,1日何頁のような,シーケンシャルな読み方ではなくて,ややランダムアクセスに近い読み方なので,全部を読みきった感覚には乏しいかもしれません。

一度をおためしをば。

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[2009年01月11日 14:32] [Book]『レバレッジ・リーディング』読了 from (やりこれ出張所)ほうれんそう
レバレッジ・リーディング 作者: 本田直之 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2006/12/01 メディア: 単行本(ソフトカバー)  読... [more]
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