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医師不足話の小ネタ

2008年12月21日

医師が増えているにもかかわらず,医師が不足するという話。支配的な見方では,地域的にも療科的にも,そして勤務時間的にも格差が広がっているらしい。

もっとも,ここら辺の「増えてる」とか「減ってる」とかいった話は,立場によって数字の読み方がクルクルと変わるので,実際のところは「よく分からん」というのが個人的な感想です。不謹慎かもしれないけれども,一般庶民としては「イシャはどこだ」とか言っとくしかない気がする。

「イシャはどこだ」『ねじ式』の図

ま,この絵を出したかっただけなんですが。

ただ,そうは言ってもどうもアレだと思うのが,医師の問題を経済学的な需給の話に解消する話です。需要のあるところには,高い報酬で医師が集まるのは当然じゃんかよ,とか云々。しかし,この需給モデルなんですけれど,例えば療科的リスクなり労働環境なりってのは,その経済モデルにどれほど組み込まれているもんなんでしょう。

要するにですね,本当に需給モデルに解消することができるのであれば,「政策的に」調整することもできると思うわけです。例えば,人が集まりすぎてるリスクが低くて楽な療科には,別途税金をかけるとかってな具合(稚拙だけれども)。今人気の形成外科に助成なんかしなくてもいいんでねいの?とか(稚拙だけれども)。もちろん,こゆ話には「そんなのは自由主義経済にほげほげ」とかいった話もあるんだと思います。しかし,医療の問題は,他方で重要な政策問題でもある。単純な就労環境でないからこそ,資格/免許的に守られている側面もある。負担についてだけ自由主義的な側面を持ち出すのは,ご都合主義でしょう。

なんつか,偏在を問題にする場合,背景には何かしらの経済モデルが潜んでいると思うんですけれど,それがどんなもんなのか,あまり検討されていない気がします。また仮に経済問題に落とし込めるとしても,最終的には政策問題(経済政策的な問題)として読み替えないと,どうにもならないんでねいだろうか,とかゴニョゴニョ。当たり前の話なんですが。

ねじ式―つげ義春作品集
つげ 義春
青林工芸舎
おすすめ度の平均: 4.0
4 「ねじ式」主人公の顔に注目

そういえば,例のイシャも目医者ばかりだったっけ。「ちくしょう目医者ばかりではないか」。

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