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政治用語としての「アナウンスメント効果」

2009年01月20日

自民党の一部の人が口にしている,消費税引き上げに伴う「負のアナウンスメント効果」なんですけれど,あたしがこの言葉を仕入れたときの文脈と微妙に違っているようで,結局何が言いたいのか,よく分かってなかったりします。

あたしが仕入れた時の文脈は,投票行動の社会調査や金融政策の文脈です。こゆ分野では,調査対象の行動なり構成なりをある程度予測したり,モデル化したりするわけですけれど,その予測内容やモデル化した内容をアナウンスすることで,現実の予測やモデルそのものに食い違いが出てくる,とかいった話だった気がします。

例えば,選挙の話で言うと,「自民党が勝ちそうだよー」とかいったアナウンス(特に報道)をすることで,「自民党が勝つならオレくらい民主党に入れてやろう」とかいったひねくれもんが出てくるとかいった具合(アンダードッグ効果)。そゆひねくれもんが集まったがために,結局民主党が勝ったとしたら,当初の予測(自民党が勝つ)がその時点で合理的だったとしても,予測内容を公表したことが予測に変化を与えてしまったことになる,とか云々。本当にあるのかよく分からない効果だけれども,ま,一部ではあるとされているそうです。

で,消費税の「負のアナウンスメント効果」なんですけれど,この言葉の使い方は,上の文脈とは違うんじゃないだろうか。普通に,「景気が冷え込む」とか「選挙に負けちゃう」とかって意味だとするなら,それってそのまんまだし……。予測もモデルもへったくれもない。消費税を上げたら,景気は冷え込むし,選挙にも負ける。そんなもん予測するまでもなく,既に折り込み済みなんじゃないだろうか,と。

ちょっとぐぐってみたんですけれど,「アナウンス(メント)効果」って,なんだかいろいろな文脈で使われている感じもします。「アナウンスした時の反応」をかっこつけて言うときに使う,みたいな用法もあるのかな。

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