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PHPer はある意味ソフトウェア開発の最先端にいるという話

2009年03月21日

こちらの話から。

彼らは、プログラミングに関わる諸問題を科学的に研究してきているコンピューターサイエンスに対して、リスペクトも関心も払わず、対象の問題内容もろくに理解しせず自ら正しいかどうか確認する事もなく、表面的にとりあえず目的さえ果たせる(と思えれば)いいという発想で、適当にコピペでコーディングして、『あ、動いた。おk、出来た』と言うノリ。

PHPはそのニセ科学的な文化が問題なのでは? - よくわかりません

あはははは。たしかにそういうノリは感じる。

PHP の開発者さんは,どちらかというと,ソフトウェア・エンジニアリング方面からではなく,Web デザイン方面から首を突っ込んでいる人が多いようで,スクリプティングも Web デザインの文脈で捉えられているところがあるんじゃないかと思ったりする。こゆノリって,例えば HTML/CSS の処理系(レンダラ)に深く触れない(触れられない)まま,「こう書いたらこう表示されました」と結果だけ見せるのに近い。こゆのがたまりにたまって,ある種の秘儀(なんとか Hack みたいな)になるんだよな。

PHP スクリプティングもできる Web デザイナーってのは,その業界では価値が高いのかもしれないけれど,上の例を見ても分かるように根本的なアプローチが,ソフトウェア・エンジニアリングのやり方と異なっている。で,異なっているにもかかわらず,PHPer がしたり顔で「正規表現」とか語っちゃうもんだから,その手の方面の方々がカチンとくるんだろうな,と。

ただ,こういう方向性は,総じてソフトウェア・エンジニアリング業界が目指してきた方法論のひとつでもあったんじゃないだろうか。この点で,yamuyam さんのはてブコメントは正しいと思う。

yamuyam yamuyam プログラミング 一部のPHPサイトは確かにひどいが、低水準の構造を隠蔽し、ライブラリを呼ぶだけ、マウスドラッグだけで一定水準のソフトウェアを組めるくらいまで生産性を高めていこうという方向性は間違ってないと思うけど? 2009/03/21

はてなブックマーク - PHPはそのニセ科学的な文化が問題なのでは? - よくわかりません

ソフトウェアエンジニアリングの大目標は,ハードウェアエンジニアリングと同様,属人性をなるべく排したデベロッピングプロセスを確立することだったはず。つまり,どんなにソフトウェアのことが分かっていない人が作業しても,手順を踏めば,必ず一定品質のソフトウェアが一定の期間内に一定のコストでできることが目標だった,と。例えば,OOP なんかはそれが目標であることを明言している。語弊があるかもしれないけれど,ベルトコンベアの作業員さんと同じ感覚です。

PHP のライブラリ利用者さんは,ライブラリの詳細やコンピュータ・サイエンスのアレコレを知ってようが知るまいが,それなりの品質のソフトウェアを作れる環境にいるわけで,それはソフトウェアエンジニアリングの最先端とも言えるのだと思う。

しかし,一方この環境は,属人性を排した結果なわけで,「誰でもできる=交換可能」な「入力作業」の場だったりもする。ここら辺にエンジニア(?)として疎外を感じるかっつのが PHPer の当面の問題なんだろうけれど,知らずに踊ってくれるのなら,それはそれでハッピーなんじゃないかなー……とも思う。

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