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本日の読み捨て本 - 『ウェブはバカと暇人のもの』

2009年04月20日

帰りの電車で読んでました。なんつかね。煽り方がへたくそでイタい。ま,タイトルには釣られたわけですけど。

ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書 399)
中川淳一郎
光文社
売り上げランキング: 732
おすすめ度の平均: 5.0
5 「ネットで話題」を巻き起こすためのハウツーあり

著者の中川淳一郎氏は,1973年生まれとのことで,あたしとそんなに年も変わらないんだけれども,あまりネットの技術には詳しくないみたい(ネットのネタを読み書きするだけ,みたいな)。また,経歴もいい経歴なんだけれども,言ってることが既出のネット論ばかりで,煽ってる割には燃えてない。不完全燃焼の煙が目にしみます。これがコンサル氏お得意のコピペ脳ってやつか。

本書は,炎上に参加したり,電凸しちゃったりする,ネットの「バカ」について書いた本です(※「バカ」は本書の呼び方です)。著者さんは,このバカどもに自サイトを荒らされたことがあるらしく,それに対するボヤキや愚痴がメインになっている。あたしも昔(10年くらい前),ぁゃιぃわーるどやら発足当初の 2ch やらを見て,「こんなところにたむろするやつらは薦(こも)に集めて焼いちまえ!」とか(一瞬)思ったことがあったので,読みながらちとニヤニヤ。今は,祭りも炎上も電凸も「どうでもいい部類」にあるので,やってる人を見ても「あー……やってるね」くらいにしか思ってないんですが。

一方,著者さんの主宰していたサイトも「アホな記事」(著者自身がそう書いてる)を取り上げてたみたいなので,ま,集まるとこには集まるんだな……ともニヤニヤ。そゆネタ書くなら,そゆ反応もくるだろうに,と。これまで週刊誌やらゴシップ誌で一方的に情報発信していたから,読者の反応に疎かっただけなんでねいの?と。

結局,本書で言える教訓は,おそらく以下のことなんだと思います。

  • 従来のメディア環境と同じ方法をネットに持ち込んでも効果は薄いしコストがかかる。

これだけ。至極当たり前の話しかしてません。

実際のところ,ネットコンサルやら,なんちゃらアナリストやらといった何やってるのか分からん割に高給を取ってる連中は,ネットなるもんを持て余しているわけで,愚痴やボヤキのひとつも出るんだと思います。彼らがどれくらいネットを持て余しているかというと,「続きはウェブで!」な CM を流す「そりゅーしょん」に対して,「AISAS 理論」とかいったありがたそうな名前を付けちゃうくらい持て余している。メールを送信した後,電話しちゃうようなまぬけっぷりなんですけど,こんな子供だましですらありがたい。

ネットのバカを減らす方法は簡単で,例えば東浩紀氏にいわゆる「アーキテクチャ」で縛っちゃうだけだったりします。つまり,技術的にバカが発言できない「環境」を作ってしまうということ。もっとも,こゆ縛りはきっと起こらない。なぜなら,既存のバカの薦に対する需要が,無視できないほど大きいからです。言論の環境としても,あまり健全ではない。mixi が少し縛ってみたけれど,内部にバカが侵入してるから意味がありませんでした(※あくまでも「バカ」は本書の言い方です)。

自称他称を問わず,ジャーナリストを名乗る人のネットに対する失望ぶりを見ることは,腐るほどあるんですけれど,どっちが「本来的な」言論環境なのかは相対的なものだし,そもそもお前ら何期待してたんだ?とも思う。一部の人間ががコントロールできる言論環境っつのは,そもそもいびつなものだと思うのだけれども,いかがだろうか。

本書が煽る本だったので,ここでも煽り気味に書いてみた。

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