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システム工学なる考え方を少し勉強しはじめた

2009年05月16日

このサイトでは時々,「業務アプリなんて技術的な要素がひとつもない」なんてコトを書いていて,実際そう思っているんだけれども,これは現在の開発業務のそれであって,本来的……というか理想的なシステム構築なるもんは,もっと専門的で,もっと難しいもんなんだと思っていたりします。

この点,システム構築の議論で,なんとかの一つ覚えのように口にされることに,「複雑化するビジネスのスピードについていく」なんてのがあります。あるんですけれど,これってほとんど言い訳に近い。実際のところ,この「スピード」なるもんは,クライアントである基幹部門の人間なり,SIer なりの「気まぐれ」のスピードとかなりかぶる。クライアントは大抵システム的な考え方ができない人がほとんどで,それはお客さんだからまぁ仕方ないんだけれども(本来は,客の側で RFP なんて書くもんじゃないとすら思う),それを受けるエンジニアを自称してる人が,コロコロと方針をぐらつかせてるのは,プロとしてどうなんだ,とは思います。

と,そんなことがあって,「そもそもシステム構築ってどういうことなんじゃい?」と思って,システム工学なる話を読み始めています。しかし,どうも,この頃刊行されているシステム構築本は,あまり役に立たないんじゃないかと思う。それは,以下の理由から。

  • 基本的に成果物の作り方に重点が絞られているために,その背景となるシステム構築の方法論(methodology)がなおざりにされている。成果物はあるけれど,動かない(使われない)システムは珍しくない。一方,成果物さえあれば,仕事をしたような気になれる。
  • 工学的な基礎に乏しい経営的・マーケティング的な夢物語が展開されている。この手の分野では,「つくればあるもん!」的なナイスでカッコイイ文言が並ぶけれども,現実的な実現可能性に乏しい。
  • 多くのシステム構築本が,プロジェクトマネジメントの方法論とごたまぜになっている。プロジェクトを管理するためにシステム構築するわけじゃないんだけれども,なんだかトホホ。
  • 要するに,みんな面倒なところは考えたくないのね,つか,そんな感じ。言えるとこだけ言ってるというか。

システム工学本は,割と昔の本で盛んに議論されていたようなので,読み漁ってます。今のシステム構築に適用できるところはないかなー,と。また,金融の(特に)基幹システムや,医療関係,交通関係のシステム構築は,かなり方法論が確立している感じもする。こゆのは,一般の基幹業務システムと違ってミッションが明確で,それに対して作り込んでいくところがあるので,「経営のスピード」とかいったわけの分からない文句が通用しないからなんだと思います。

まだちとインプット中。も少ししたらフィードバックするつもり。

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