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「仕様バグ」という言葉を広めたい

2009年05月23日

いや,概念としてはある程度定着していると思うんですけどね。あたしが直接関わっていたわけじゃないけれど,要件聞き(御用聞き)なり要件決めなりが,あまりにもヘタレだと思うことがあったもんで……。

「仕様バグ」というのは,仕様決定の段階で入り込むバグのこと。具体的には,以下のようなものです。

  • お客さんが言った要求が満たされていない。
  • 仕様上,ユーザの操作方法が矛盾している。使いづらい。
  • 仕様上,物理的にありえないパフォーマンスを要求している。
  • 仕様上,出力結果が一般的なものの見方から外れている。

言ってみれば,作る前から作りこまれてるバグのことです。こゆのは,仕様通りに作るとバグになる。巷では,たまに「このバグは仕様です」な話で盛り上がってるトコがあるけれども,「仕様です」でもみ消せるバグは,仕様バグの場合が多い気がしています。つまり,作る前から分かってるバグ。

一方,プログラマなり SE なりがプログラムを作る場合,仕様通りに作ることが求められています。特に受託の開発では,「気を利かせて」余計な機能を追加したり削除したりすることは,サービスではなく,ただの契約違反だったりする。言われたもん作ってませんから。余計に発生した工数を誰が払うの?という話になる。つことで,プログラマなり SE なりがプログラムを作る際に,仕様通りに作ることは超基本だったりします。仕様通りに作って「バグだ」という指摘があるとするなら,その責任は実装部隊ではなく,仕様を決めた/聞いた人が負わなきゃいけません。

仕様の大部分は外部設計に反映されるので,このバグは,出力や UI のような,ユーザの目に見える部分で起こる場合が多くなります。要するに,トーシロさん(死後)でも指摘できるバグ,ということ。一方,トーシロのユーザさんは,プログラムのバグにもいろいろあることなんて知らないし,ましてや作る前からバグがあるなんてことなんか知るよしもない。結局,作った本人であるプログラマなり SE なりが矢面に立たされることになる。……て,ここがおかしいだろ,と。

少し前,この話で揉めている人から話を聞いたんだけれども,哀れで仕方ありませんでした。最悪なことに,そのケースでは,仕様決めしたエライ人が「そんな風に作ってくれとは言ってない!」と手のひらを返しやがったらしく,もうなんだかね……。やだね,責任の擦り付け合い。結局,仕様決めの議事録と某氏のメモから仕様バグが明らかになったらしい。けど,これがなかったらどうなってたことやら……他人の話として聞けなかった。くわばら,くわばら。

つことで,「仕様バグ」,みなさん覚えましたか。りぴーとあふたーみー,「シヨウバグ」。また,プログラマやSE さんは,リスク回避のために,仕様変更/追加の項目を案件管理の人に任せるだけじゃなくて,自分でもメモを取っておく必要があるんだと思う。もともとあたしゃマメにメモを取るんですけど,こゆのが役立つ事例を初めて見ました。大切だな,メモ(話がずれてるけど)。

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[2016年05月17日 23:23] 【ゲーム業界用語辞典】仕様バグ from IT社員の公私混同
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