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今日買った本 - 『画像工学 (増補)』

2009年06月27日

最近の画像処理本は,猫も杓子も顔認識ばっかなもんで,もう少し広く画像処理を扱った本が欲しいと思っていたんですけれど,手ごろな書籍を見つけたので紹介。

画像工学 (増補) [テレビジョン学会教科書シリーズ (1)] (テレビジョン学会教科書シリーズ (1))
画像工学 (増補)
posted with amazlet at 09.06.27
南 敏
コロナ社
売り上げランキング: 690339

画像処理本は,大体2種類に分けられます。ひとつは,先述の顔認識のような画像認識本。もうひとつは,画像のエフェクトを扱った加工本です。この点,画像認識の視点からすると,加工本は画像認識する際の前処理として役立つんですけれど,本題がないもどかしさがある。一方で,画像認識本も顔認識のようなモノを除くと,昔ながらに画素の濃度値を直接参照して(例えば)ランを測ったりしています。もう少し,解析的なアプローチはないもんだろうか,と思っていたのでした。

本書は,画像解析の中でも,割とバランスよく解析的な手法を紹介していて,かなり参考にさせてもらいました。今日買ったんだけれども,面白かったので,すべて読んでしまった(分からないところは飛ばしているが)。

この頃は,画像の「分割・統合法」が面白いと思っていて,少し調べたり作ったりしているんですけれど,これについても,その周辺の知識と一緒に説明がありました(参考:画像を同じ特徴を持つ複数の領域に分ける方法:CodeZine)。多分,参照した記事もこの本が元ネタになっているんじゃないだろうか。説明図がそっくりだから。

あたしは画像処理の箇所を中心に読んだんですけれど,その他にも符号化や伝送方式等々,広くデジタル画像の扱い方を広く紹介しています。増補版には,ウェーブレット変換の章も追加されている。あたしが読む限り,薄い本(全233ページ)で広く話題を扱っている割に,内容は十分の濃さだと思います。

一方,本書の説明はほとんど数式なので,直接プログラミングに移せるほどの具体例はありません。ここら辺は,手元の開発環境に合わせて自分で実装するもんなので,本質的な話ではないはず。画像処理について行き詰っていて,何かいいアイデアはないもんか……と思っている方にはおすすめ。て,あたしなんですが。

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