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週末観た映画 - 『蟹工船』

2009年07月25日

なんか一部若者に人気なんだとか。『蟹工船』。こゆご時世ですしね。で,あまり感想はないんですけど,一言だけ。

最後に旗を立てちゃダメですがな。

この作品の環境と,現在の労働環境の大きな違いは,交換可能な人的資源があまっているところにあるんだと思います。閉鎖した環境である蟹工船の中では,ひとりがサボると,直接操業に影響するけれど,現実は,サボるやつがいると,経営者はそいつを切って,次の人を雇う。労働団結(権)というのは,その点で必要なわけなんだけれども(みんなでサボる),ま,そうすると組織におんぶにだっこになっちゃう人も出てくるわけで,腐敗=自滅するといったところもある。つまり,内部統制上のコストがかかりすぎる,と。で,そゆのを見ていて飽き飽きしてるのが,あたしなんですが。

本作は,「ひとりひとりが考えること」といった今風の話が出てくるんですけれど,旗を掲げることは,ひとりひとりが考えた結果なんだろうか。なんだか矛盾している気がする。もしかすると,ひとりひとりが考えて自主的に起こす行動を,旗で象徴しているのかもしれないけれど,いずれにしろ現実は甘くなくて,上記のような弊害も生まれてしまう。難しいところ。

一方,この作品は,原作を読んでおいた方が(比較的)面白い。読んでる人は,パロディとしても観ることができるので,変なアジられ方はされないと思います。

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