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本日の言葉 - デファクト・スタンダードをデファクトと略されるとなんだか残念

2009年08月15日

de facto というのは,ラテン語で「事実上の(of the fact)」とか「実際上の(in practice)」とかいった意味なので,de facto standard というのは「事実上の標準」という意味になります。これはいい。

一方,日本語でデファクトというと,デファクト・スタンダードのことを指すのが当たり前になっているせいか,デファクト・スタンダードをデファクトと略す人にしばしばお目にかかります。しかし,これはちと違うと思う。英語や他の文化圏で,de facto と言うだけで,de facto standard だけを指すことがあるんだろうか。英語には,de facto marriage(事実婚)とか,de facto official language(事実上の公用語)なんて言い方もあるらしい。

そうだとすると,日本語のデファクトは元の使い方と比べて,指す対象がかなり狭まります。つまり,デファクトは「事実上の標準」しか指さないという意味で,れっきとした外国語っぽい日本語なんじゃないか,と。

かっこつけて言わなくたって,事実上の標準と言えばいいんでねだろか?de facto は,形容詞(句)だから,「昨今のデファクトは……」とか言われると,なんだかものすごく気持ち悪い。あ,いまどき流行りの「『楽しい』をはじめよう!」とかいったコピーと同じノリなんだろうか。どちみちかっこ悪いぞ。

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