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総選挙,自分なりの総括。

2009年09月02日

4年後もこのブログが続いているかは分からないけれど,いずれ読み直すことがあるかもしれないので,先日行った判断を書いておきます。

結局,今回の国政選挙,小選挙区は民主党,比例は共産党に入れたのでした。比例で共産党に投票した理由は,「まず政権と関わらなそうな無難なところ」という理由と,「二大政党制が取りこぼしがちな少数野党勢力を確保する」といった理由から。これは以前から決めていたので,それほど迷いませんでした。

迷ったのは小選挙区。今回の選挙は政策面で見ると,(小泉選挙の反動なのか)みんながみんなリベラル寄りになってしまったので,正直どこでも構わなかったのでした。ま,どこになっても「ばらまき」と批判されるようなことはするだろうし,どこになっても社会的融和路線を取るのだろう。これは,「あえて」ではなくあたしが基本的に乗っている路線なので,抵抗感はなかった。

一方で,個別の政策についてはどうなのか。これは,基本路線以上にどうでもよかったのでした。高速道路が無料化されるとか,育児手当がどうとかとか,そういった話は本当に瑣末な話で,どうでもよかった。ということはどういうことかというと,もし民主党が高速道路を無料化できなかったり,社会保障を十分にまっとうできなくても,マニフェスト違反は問いませんよ,ということだったりします。あくまでもあたしの中でですが。

じゃ,何を重視することにしたのかというと,この国で民主主義的な風土を担保する制度なり慣習なりを構築する可能性がどちらにあるか,ということを重視したのでした。というのも,日本の政治は個別政策以前の基本政策路線以前,つまり民主主義の民主性のレベルで問題があると思っているからです。

旧来の政治風土においては,どんなに立派な政策路線や個別政策が「選挙時に」打ち出されても,基本路線は越権的に転換されるし,公約も簡単に反故にされていたのでした。国会議員への委任が自由委任だとしても,直接民主主義を本来の理想とする立憲主義の理念からは程遠いだろう。しかもこの風土は,マニフェストが導入されてからも相変わらずだった。こういう風景を,あたしだけでなく多くの人が見てきたわけで,少なくともあたしは,もうたくさんだと思ったのでした。特に再三書いている通り,今回自民党のひよりっぷり(うやむやな政策転換)を見て,もうどうしようもないなと思った。

この点で,個人的に,この風土に少しでもマシな民主性を持たせるには,次の2つの要素が必要だと思っています。

ひとつは,政権党が二重の政治を行わないこと。自民党における派閥主導の政治は,結局,民意の裏付けのない(あるいは希薄な)政治を生み出してしまった。あたしゃ,派閥そのものについては,大所帯の政権党に必要なものだと思っています。しかし,政党の意思決定において,それを国政に反映させるには,民主的な裏付けが必要なわけで,旧来の政治はその点を軽視/看過していた。ま,これは他でもよく言われていることなので,そんなとこ,といったところで。

もうひとつは,国民が国政における「結果」に対して責任を負える環境を作ること,ということです。これは,上の要素よりもっと重要な要素だと思う。

代議制の民主主義において,国民が頼んだことを頼んだとおりにやった代議士は,基本的に政治的な非難を受けないと思っていたりします。仮に,国民の多数が付託した政策が失政に終わったとしても付託した本人が政策そのものを非難することは許されない。その不利益は利益と同様に,国民全体が「享受」すべきものだろう。あたしゃこれまで,自民党べったりで無責任な国民の責任のなすり付けにも嫌気がさしていたのでした。自分の不始末(投票の結果)くらい,自分でなんとかしろっつー話。

その意味で,従来の政治風土では,自民党に対する包括委任の形態に,有権者も代議士も甘えてきたのだと思う。包括委任だから,結果オーライな事後追認が横行したし,経済成長下の日本ではその可能性も高かった。今や,そうはいかない。

というわけで,もう自民党的な包括委任下で,責任がうやむやなままこいつらと心中するのはやだな,と思っただけなんです。今回自民党に勝たせたら,もうあと数十年はこのままだったろうな,と。それだけ。一方,民主党についてだけれども,あたしゃこの政権について,過度な期待はしていません。政権初心者がうまく個別政策を完璧にこなせるとは思ってないし,できたらめっけもんだと思ってる。また,仮にできなかったとしても,その不利益の責任を負うつもりでもいます。文句は言わない。

しかし,新たな政権党として,「民意をどのように取り扱うか」あるいは「民意を担保する機能をどのように構築するか」といった一点については,今後注目して見ていくつもり。民主党は,「国民の方向を向いた政治」をするそうだけれども,国会運営なり意思決定なりで,民主主義の担保となる施策を実質化できるんだろうか。

1年ちゃんとやってるようだったら,来年の参院選も民主党でいくつもり。グラウンドデザインで勝負するのは,それからでしょ。

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