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ウェブブラウザ開発の失われた10年とか言ってみるテスト

2009年10月27日

このサイトを(今度こそ)ちゃんと新調しようと思っていて,レイアウトやらなんやらを作り始めているんですけれど,そこで思ったこと。なんだか,ウェブブラウザの開発って,ウェブデザインのノウハウのせいで遅れていた面もあるんじゃないだろうか。

どゆことかというと,ウェブブラウザのバグとかレンダリングの不備を,必要以上に運用(とか,なんちゃら hack とかの類)でカバーしすぎたために,ブラウザの機能向上が遅れたんじゃないだろうか,ということ。レンダリングがうまくいかないのは,端的にそのブラウザがダメだからなわけだけれども,現状の運用は,そゆダメブラウザでも見えるように発達してしまいました。これが良いことなのかと言ったら,あたしゃ工業製品が発達/発展する側面からして,悪いことなんだと思います。

本来的には,使えないブラウザは淘汰されるわけで,淘汰されないために各ブラウザは標準への準拠や,レンダリングの効率を向上させるはずです。既存の工業製品が発達する契機は,それしかありえないと思うのだけれど,どうなんだろう。

例えば,とあるところで聞いた CSS の @import ディレクティブを使っちゃいけない,とかいった話。初めて聞いたとき,びっくりしてしまいました。なんでも,特定のブラウザで I/O のオーバーヘッドがかかるから,とか,パース処理にバグがあるから,とかいった理由。そんなの,そのブラウザの問題であって,ひいては使ってる人の問題だろう。そのブラウザとそうした人間のために,世界中のウェブページが,これに合わせなくちゃいけないんだろうか。本末転倒なんでね?

昨今,やっとこさブラウザの標準準拠が進んできたけれども,「データの側が閲覧するためのツールに合わせる」といった,いびつなお作法は未だに残っていたりします。@import ディレクティブを使っている CSS を見て,「ダメな CSS」とか評価している向きは,一度,何がダメなのか考え直す必要があるんじゃないかと思ったりします。ダメなのは,言うまでもなくブラウザの方だと思う。

この点,もちろん,製作者は,デファクトスタンダードなブラウザに対して配慮すべきだ,みたいな話も分かります。しかし,その分を差っぴいたとしても,現在のコンテンツの制作側は,あまりにも既存のブラウザを所与の条件として受け取りすぎている。こんなんじゃ,いつまで経ってもまっとうなブラウザなんて出てこねんじゃないかとすら思えます。だって,誰も注文つけないまま,泣き寝入りよろしく自前で回避作を立ててるんだもん。「このブラウザは標準準拠していないので対応しません」くらい,言えないのだろうか。最近は標準準拠への指標も整備されてきたので,これがどれだけの発言力を持つのか,注目されるところ。

コンテンツ製作者のブラウザに対する「甘やかし」のせいで,ブラウザ開発は10年遅れた,とか言ってみるテスト。あながち間違えてないように思えるんだけれども,どうだろう。

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