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IT業界における個人の先行投資は低いわけでもないんじゃないだろうか

2009年10月31日

こちらを読ませてもらって少し。引用元は IT 業界の魅力を伝えるもので,3K 云々の話になってるんですけれど,ここでは下の引用についてだけ。IT 業界で活躍するには元手がかからないみたいな話なんですけれど,個人のレベルでは,結構,かけてる人はかけてたりするんだよな,と。

この傾向は、昨今のクラウド・コンピューティングの普及により、さらに加速されつつあります。もし何かWebサービスのアイデアがあるなら、そのサービスをGoogle App Engine上に実装してみましょう。月間500万PV相当までのコンピューター・リソースと帯域幅を、Googleが無償で提供してくれます。PVを意識したことがある人ならピンと来ると思いますが、月間500万PVを超えるのはかなり大変です。これを実現できるのは、成功した一握りのサービスだけです。逆にいえば、ほとんどの場合、アイデアを形にしてWebでサービスを提供してみる分には、まったくお金がかからないのです。

小野和俊が問う「IT業界は本当に3Kなのか?」 - IT業界就職ラボ

コンピュータ関連の事業なりなんなりに元手があまりかからない,というのは事実で,あたしもそれで食っていけてるところはあると思っています。会社がないとモノを作れない世界でもないですしね。ただ,30過ぎて特に思うんですけれど,技術職としてそれなりの給与水準で食っていくには,個人のレベルでは,かけるべきところにしっかりお金をかけないといけないんじゃないかと思っていたりします。

で,お金をかける対象なんですけれど,引用にもあるとおり,それはもちろん,高性能なマシンや高級なソフトではありません。ある分にはいいんですけどね。優先順位は高くない。そして,ここがおそらく勘違いの元になるんだろうけれども,お金をかける対象は,資格の類でもありません。いや,若いうちは資格を揃えていてもいいとは思うんですよ。あたしも一応ソフ開やプロマネ(←有名無実)くらいは取ってますし。ただ,頑張って取ったものの,こういった資格の類は歳を重ねるにつれて,比重が小さくなっているように思えます。「何ができるか」はなくて「何を作ったか」が重視されるようになるし,自分が周囲の同業者を見るときも,「Java ができる人」ではなくて「Struts を作った人」のように,具体的な実績で技術者さんを区別しているところがあるからです。資格を重視して採用なり実力なりを判断してもらえるってのは,それ以外にめぼしい指標がなくても不思議でない「若い人」の特権なんだと思います。

ということで,オッサンは結局どんなところにお金をかけるべきかというと,端的に「実績に結びつく投資」ということになるはず。当たり前っちゃ当たり前なんですけど。実績というのは,商売の場合,実際にお金を稼ぐモノを作ったかってことだろうし,OSS あたりでは,たくさんの利用者に使ってもらっている事実になるんだと思います(それだけじゃないだろうが)。当然ですけれど,資格は実績に含まれません。

あたしの最近の投資は,先日 IEEE と ACM に登録したことです。なんだか,立派なメールアドレスとか,カードとかをもらったけれども,これは会費を払ったからで,実績に基づくもんじゃありません。直接の目的は論文を読むためだったんですけれど,いろいろできそうなので,少し活用したいと思っています。吉と出るか,凶と出るか。

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