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この頃の技術関連本とか

2009年11月24日

ここでは何度も書いているんですけれど,あたしゃほぼ毎日と言っていいほど書店をぷらぷらしていて,特にパソコン関連の書籍については,どこになんの書籍があるか覚えてしまっているほどだったりします。

で,あたしがぷらぷらしているところは,定期的に出版社の営業さんが来るらしく,書店の店員さんからどんな本が売れ筋なのか聞き取ってたりするんですけれど,先日こんな話をしていました。

営業「売れ筋のジャンルとかってあるんですかね。」

店員「パソコン関係はどれもそれなりに売れてるんですよ。でも,最近は基本的な本が売れてますね。」

営業「というと?」

店員「コンパイラの本とか,電子回路関連のプログラミング本のようなものです。」

営業「あー……そういうジャンルってニッチなようでニーズはあるんですよね。」

店員「類書はあって出回ってはいるんですけど,小手先の話ばかりで大切なところを重点的に説明した本は,実はなかったりする。」

営業「出せば絶対売れるのは分かっているんですけどね。」

店員「書ける人がいないとか?」

営業「……。まあそんなとこです。ちょっと検討してみます。」

盗み聞き的なもので正確ではないんですけれど,こんなところ。

電子回路関連は最近いぢってないのでよく分からないんですけれど,コンパイラ関連については,先日ドラゴン本の2版が出版されたせいか,類書もいくつか出ていたりします。しかし,ドラゴン本レベルとまでは言わないまでも,基本書と呼べるものはすこぶる少ない。

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小手先で済ませる本ってのは,結局のところ,その本の中だけで完結してしまうもので,実務であれ趣味であれ実際のプログラム作成への応用が利かない本のことなんだと思います。コンパイラ本で言うなら,へんてこなインタプリタを作るのはいいんだけれども,そんなもん作ってその先どうすんのさ,みたいなもん。こゆの,どこに役立つのかというと,結局次のような場面くらいなんですよね。

  • 自分では作らず頭の中で知ってればいい人の手慰み
  • 学校の授業でオベンキョウしたことを少しだけ応用してみる場面

あたしもこゆ本は好きな方だし,実際読み物としてよく読んでいたりします。しかし,「こゆ本もあること」と「こゆ本しかないこと」は違ったりする。特に邦書の場合,原理的かつ基礎的な分野を説明した書籍は非常に少ないし,あるとしてもとても高い。一方,この頃は円高なので,Amazon 等々を使えば洋書も簡単に手に入れることができます。英語を読める向きは,洋書を読んだ方が安上がりで良質な情報を得ることができたりする。

ニーズはたしかにあるんだけれども,供給側が追いついていない印象。この頃は,パソコン関連書籍の書棚が退屈でしかたなかったりします。

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