Entry

IT 業界今後5年の展望(与太話)

2010年01月04日

新年ということもあって,親戚と会う機会があったんですけれど,そこで少し話題になったこと。どういうわけだか,あたしの親戚は(超大きいとこから小さいとこまで)IT 業界にいる人が多いもんで,自然と今後の展望の話になったのでした。

まず,ここ最近の話。超大きいところの人が「今後二番底がくるかもしれないからねー」みたいなことを言っていたけれども,不況に敏感なカナリア企業に勤めている面々からすると,二番底に向かっているのは明らかなわけで,問題はこれがどの程度の規模でどれくらい続くのかということだったりします。親戚のひとりは,今年の6月を目処にしていると言っていました。根拠はよく分からないんですが。

で,続いて今後の展望の話に。業界と関係ない人が「IT 業界に今後成長する展望はあるんかいな?」みたいな質問をしたのでした。これに対して,関係者の間では微妙な空気が流れていたんですけれど,それはそれでうなづけるところ。この業界も成熟したのか,山師的に大もうけできる話は少なかったりします。言い方変えてクラウドとか言ってもねー……みたいな空気。

もっとも,個人的に,この業界で成長する要素が全くないかというと,そうは思っていなかったりします。なんつかですね,今まで浮かれすぎてたんでね?と思い直したところは,成長するんでねいかと。具体的に言うと,ひとつの戦略として,基本的な技術の精度を高める路線が考えられます。

例えば,OCR(Optical Character Recognition)ってありますよね。あれ,指定の場所に書かれている郵便番号しか読み取らないような,特別な目的に特化した製品(機器)を除くと,精度からしてとても実用になるもんじゃありません。製品買って「だまされた」と思う向きは少なくないはずです。だから,業務用途にこゆソフトはまず使われないし,使ったとしても大変な人手をかけて答え合わせをすることになります。その人件費がバカにならない。

じゃあ,「紙文書の電子化」といった言い古されたニーズが全くないかというと,それはとんでもない話です。むしろ,今まで以上に紙文書を電子化するニーズは高まっている。みんなが「現行技術ではできない」と思ってるから,それに合わせて「運用でカバー」していたりするんですね。不幸なのは,この技術が「ないと困る技術」なのではなくて,あればとてもうれしいけれど運用でカバーしようと思ったらできちゃう技術だということ。そういうところにニーズは埋もれている。

これまでできないと思っていた技術やアイデアをもう一度掘り起こして,精度を高めるという路線は,ほとんどの場合,純粋に理科系に属する分野なわけで,小手先のマーケティングで山師的にどうにかなるような,生っちょろい商売ではなかったりします。技術者としては,文字通り「技術を売る商売」としてそっちの方面を目指すべきだと思うし,今後5年で業界全体もこうした路線がひとつの極として形成されるんじゃないかと思います。

一方で,Google のようなサービス志向の商売は,おおむね淘汰されたんじゃないかと思います。今後5年は,これらのサービスを基本機能として囲い込んだ OS 環境なり端末環境が普及するんじゃないだろうか(もう出てるが)。いまから新しいサービスを立ち上げて参入するのは厳しいし,流行のひとつなので乗るのは危険(だと思う)。何より,クラウドやらなんやらが標榜するスケールを売りにしたサービスってのは,実のところあまり手数(てかず)がなかったりする。これはアイデアしだいなんだろうけど。

とまあ,そんな話をしたところ,「とは言ってもね……」なまたもや微妙な空気が流れたのも事実だったりして。あながち,間違っていはいないと思うんだけれど,どうだろう。

Trackback
Trackback URL:
Ads
About
Search This Site
Ads
Categories
Recent Entries
Log Archive
Syndicate This Site
Info.
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
Movable Type 3.36
Valid XHTML 1.1!
Valid CSS!
ブログタイムズ

© 2003-2012 AIAN