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ヒステリックにキレイゴトを連呼する連中をなんと呼べばいいのやら

2010年03月03日

イラク人質事件で馬鹿げた自己責任論を連呼していた連中しかり,SMAP のメンバーの一人が公園で泥酔していた事件しかり,今五輪で腰パンのスノーボーダーがいてほげほげしかり,必要以上の禁煙分煙を叫んでるふがふがしかり,説明責任とかいった悪魔の証明を問題にする事件しかり,こうしたヒステリックにキレイゴトを連呼している連中をなんと呼べばいいんだろうか。ここ数年,こゆの多すぎるぞ。

一緒くたに扱うな,とか言う向きもいそうだけれど,こゆ心性は個々のケースにおける各論にとどまらず,総論があるのだと思う。自己責任を連呼していた人間が,スノーボーダーも批判しているはずだ,とまでは言わないけれども(してそうだが),薄っぺらいキレイゴトに簡単に乗っかって,しかも,そのためなら平気で他人を傷つけられる人間について,総括的に理解することはできるんじゃないだろうか。

ひとつの理解として,規範やそれを支える原理(正義と言ってもいい)そのものが持っている権力性なり権威性について,その限界なり通用力なりを踏まえられないことが,直接の原因になっている感じはします。規範というのは,例えば「イラクに行くな」といった禁止であったり,「ちゃんとした格好でいろ」といった命令だったりする。ともかくも,こうした規範がどこまで人を拘束するのか,そうしたことに関わる想像力なり平衡感覚なりが決定的に欠けていると思うわけ。

あたしゃこの手の話を出すたびに,『がきデカ』のこまわり君を引き合いに出しているんだけれども,これは,ささいなことでも「死刑」というこまわり君の平衡感覚のなさを笑うもんだったりする。しかし,現実に「死刑」とか言いかねないギャグみたいな連中がいる。

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秋田書店
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5 ギャグ漫画家はつらい
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また,こゆ心性は,おそらく政治的な立ち位置(ミギとかヒダリとか)すら関係がないのだと思います。こゆ話になると,たまに国家利益(国益)的な話が引き合いに出されることもあるけれども,ただの屁理屈に過ぎないことが多い。というのも,その言動について説得的な理屈を聞いたことがないから。「税金の無駄遣い」とか「国の代表としての地位」とかいった抽象的で主観的な屁理屈が並ぶだけ。税金の話で言うなら,財政的な観点から,何と何を比べて無駄と言っているかを説明すべきだろう。「国の代表」なんてもんは,オラが村のなんとかとかいったレベルで,理屈にもなってない。

したがって,こうしたリアルこまわり君たちの政治的立ち位置は,基本的に問題にならない。軽薄であれ理屈にできるんだったら,ヒダリ的言動にもミギ的言動にも簡単に転向しちゃう連中なわけで,問題した時点で的を外しているのだと思います。

想像するに,ヒステリックにキレイゴトに乗っかる連中ってのは,ひとつに「国家的/集団的幻想に重きを置いていて」,さらにひとつに「そうした幻想の権威性を(ほぼ)限界のないものとして位置づけている」と言えるんじゃないだろうか。国家的/集団的幻想というのは,国粋的ということではなく,世論主義的というか集合愚的というか,そんな意味合い。

そしておそらく,こうしたもんは,世論的(世俗政治的/キャッチフレーズ的/マスコミあるいはマーケッター的)な言葉を作ることに端緒があるのだとも思う。そうした意味でいうと,こうした連中に呼び名をつけるということが,それ自体世論主義にはまることになるんだとも思います。

呼び名なんかつけない。

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